ダンジョンで死にかけるのは間違っていない
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れでアイズの攻撃食らって原型留めてるの!?」
「たぶん、というか確実にスキルのおかげです。でも、死にかけた原因もスキルが原因だと思います」
「それってどういうこと?」
「ええっと、確か僕のズボンのポケットに昨日更新した分のステイタスが書かれた紙があるはずなので、それを見てもらえれば」
「君のズボンね。ちょっと待ってて。着ていた服もボロボロになっちゃって他の部屋に置いてるから」
そう言って褐色の女の子が部屋から飛び出していった。そう言えば名前を聞き忘れてるや。そう思っていると、ドアがちょっとだけ開けられて、その隙間からあの時見た、女神のような死神のような人が部屋の中を覗いていた。
「えっと、さっきの人が言っていたアイズさん?」
話しかけてみると驚いたのかドアを思い切り閉めてしまい、ドアが粉々になる。そして余計に慌ててどうすれば良いのかとワタワタしている姿を見て、綺麗だと思っていたけど、案外かわいい人なんだと思っちゃっても仕方ないと思う。
「アイズたん、何しとるん?」
「えっと、あの、その」
廊下の向こうから他の人の声が聞こえてきた。しばらく待っているとアイズさんと一緒にさっきの声の人が入ってきた。赤毛で糸目の人だと思ったんですけど、この人、神様だ。
「おうおう、目え覚ましたんかいな。具合はどうや?」
軽く拳を握ったり開いたりしてから上体を起こして軽く体を動かしてみる。
「たぶん、問題ないです。あまり詳しい状況は聞いてないんですけど」
「どれ位聞いたん?」
「事故で死にかけた位ですね。あと、装備を弁償してくれるって。遠慮はしたんですけど」
「今回はウチが迷惑かけてもたさかい、気にせんと貰っとき。それで、ティオナはどないしたん?」
「えっと、褐色の肌の人ですか?」
「そうそう。説明はある程度受けたんやろ?」
「僕のレベルとかが信じられないらしくて、昨日更新してもらった時の写しの紙がズボンに入ってるから見て良いって言ったら何処かに走って行っちゃいましたよ」
「ええんか?自分のステイタスを簡単に見せてもて?」
「僕は気にしませんよ。おじいちゃんにも『人に隠して良いのは、女の人に対するやせ我慢と女の人の嘘に気付いている事とエロ本だけだ』って、教えられてきましたから」
「わっはっは、そりゃ豪快な爺さんやな。あんた、名前は?」
「ベル・クラネルです」
「ウチはロキや。ベルのことは気に入ったで」
「ロ〜〜キ〜〜〜!!」
先程出ていった褐色の女の子、ロキ様が言うティオナさん?が慌てて部屋に戻ってきた。
「おお、どないしたんや?」
「こ、これ!!」
そう言ってロキ様に渡す血塗れの紙にはこう書いてあるはずだ。
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