第2章:異分子の排除
第44話「近付く報い」
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「なんの話をしている。」
「後で束にでも聞いてくれ。すぐにでも出た方がよさそうだ。」
「何...?」
千冬が何の事が聞くが、桜ははぐらかして秋十達のいる場所へ向かおうとする。
「織斑の野郎が先走りやがった。それに、エグザミアのワンオフの効果が予想通りなら、秋十君達でさえ厳しいかもしれない。」
「なっ....!?」
一夏が勝手に再出撃した事、秋十達でも勝てないかもしれないという事。
その二つに千冬は驚く。
「...だから、さー君は全力を出すつもりだよ。“想起”の本当の力も使ってね。」
「そうなれば俺は生徒としていられなくなるかもしれない。...そういう訳だ。」
「待て桜!」
千冬の制止を無視して、桜は秋十達のいる場所へ向かう。
「(紛い物が...!勝手な事をしてくれる...!)」
桜は心の中で一夏に対し悪態をつき、浜辺に行ってISを展開する。
「来い!“想起”!」
瞬時にISを纏い、桜はすぐさま飛び立つ。
「リミットリリース!全制限解除だ!」
その言葉と共に、想起の全スペックが上昇する。
そのスペックは第三世代を軽く凌駕する程だった。
完成されたIS...最終世代となる想起は、現行のISのスペックを全てにおいて上回る。
「待たせたな。全力で羽ばたくぞ!」
さらにスピードを上げ、桜は秋十達の下へと急いだ。
「【遅い。】」
「ぐぅっ...!?」
「はぁっ!」
ギィイイン!!
魄翼によってマドカが弾き飛ばされ、すかさずフォローに入った秋十の攻撃も、エネルギーによる障壁であっさりと受け止められてしまう。
「(これが“闇”の気質の力...!)」
「(“水”を宿した攻撃でも通じないなんて...!)」
ただのエネルギーの障壁であれば、“水”を宿せば切り裂く事ができた。
しかし、“闇”を宿すエグザミアの障壁及び魄翼は、その“水”を宿した攻撃ですら、衝撃を吸収するかのように防いでしまう。
「【堕ちろ。】」
「っ...!セシリア!!」
「きゃぁあああああっ!!」
弾幕が展開され、狙われたセシリアは躱しきれずに被弾してしまう。
「いい加減に...しなさいっての!!」
そこへ、追撃を阻止するために鈴が双天牙月を投擲し、さらに龍砲を撃ち込む。
「っ、通じない...!?」
しかし、それさえも魄翼によって防がれてしまう。
弾かれた双天牙月をキャッチしながら、鈴はその事実に戦慄した。
「【......。】」
「まずっ....!?」
ドン!ドン!
「立ち止まらないで!」
「
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