暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第2章:異分子の排除
第44話「近付く報い」
[3/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

「なんの話をしている。」

「後で束にでも聞いてくれ。すぐにでも出た方がよさそうだ。」

「何...?」

 千冬が何の事が聞くが、桜ははぐらかして秋十達のいる場所へ向かおうとする。

「織斑の野郎が先走りやがった。それに、エグザミアのワンオフの効果が予想通りなら、秋十君達でさえ厳しいかもしれない。」

「なっ....!?」

 一夏が勝手に再出撃した事、秋十達でも勝てないかもしれないという事。
 その二つに千冬は驚く。

「...だから、さー君は全力を出すつもりだよ。“想起”の本当の力も使ってね。」

「そうなれば俺は生徒としていられなくなるかもしれない。...そういう訳だ。」

「待て桜!」

 千冬の制止を無視して、桜は秋十達のいる場所へ向かう。

「(紛い物が...!勝手な事をしてくれる...!)」

 桜は心の中で一夏に対し悪態をつき、浜辺に行ってISを展開する。

「来い!“想起”!」

 瞬時にISを纏い、桜はすぐさま飛び立つ。

「リミットリリース!全制限解除だ!」

 その言葉と共に、想起の全スペックが上昇する。
 そのスペックは第三世代を軽く凌駕する程だった。
 完成されたIS...最終世代となる想起は、現行のISのスペックを全てにおいて上回る。

「待たせたな。全力で羽ばたくぞ!」

 さらにスピードを上げ、桜は秋十達の下へと急いだ。







「【遅い。】」

「ぐぅっ...!?」

「はぁっ!」

     ギィイイン!!

 魄翼によってマドカが弾き飛ばされ、すかさずフォローに入った秋十の攻撃も、エネルギーによる障壁であっさりと受け止められてしまう。

「(これが“闇”の気質の力...!)」

「(“水”を宿した攻撃でも通じないなんて...!)」

 ただのエネルギーの障壁であれば、“水”を宿せば切り裂く事ができた。
 しかし、“闇”を宿すエグザミアの障壁及び魄翼は、その“水”を宿した攻撃ですら、衝撃を吸収するかのように防いでしまう。

「【堕ちろ。】」

「っ...!セシリア!!」

「きゃぁあああああっ!!」

 弾幕が展開され、狙われたセシリアは躱しきれずに被弾してしまう。

「いい加減に...しなさいっての!!」

 そこへ、追撃を阻止するために鈴が双天牙月を投擲し、さらに龍砲を撃ち込む。

「っ、通じない...!?」

 しかし、それさえも魄翼によって防がれてしまう。
 弾かれた双天牙月をキャッチしながら、鈴はその事実に戦慄した。

「【......。】」

「まずっ....!?」

     ドン!ドン!

「立ち止まらないで!」


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ