暁 〜小説投稿サイト〜
小学生達のリアルな遊び
リアル鬼ごっこ
〜動物園の鬼ごっこ〜前編
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「班で行動するように。いいな?」

「はーい」

ーーーー最悪だ。

大地は思った。

さっき、バスの中で燐也と喧嘩してしまった。
あれは大地が悪かったのだが、燐也も悪い。
大地のジャージを

「それ、古いから新しく買えば?」

と言ったのだ。

これは大地にとっては悪口のようにしか聞こえない。
亡き父が二年前に買ってくれたジャージなのだ。

大地は怒って燐也を殴った。
燐也は驚いた顔をして、殴り返した。

それで、前の席の彩夏が2人をなだめて、学年主任の先生に席を離されて、
………それっきりだ。

しかも、大地と燐也は班も同じ。
校外学習が終わるまで、一緒にいなければいけない。

ーーーー最悪だ。

大地はまた思った。

その時、別の場所では





「なぁなぁ!桜羅ちゃん!」

そう大きな声で話しかけたのは6年B組の渥野拓海だ。

「拓海君、何?」

鈴がなったような声で返事したのは拓海と同じクラスの恋羽桜羅だ。

「どこ行きたい!?ライオン!?象!?」

拓海は大きな声で聞く。
すると桜羅は、

「迅君の意見も聞かないと」

と言った。

「あ〜はいはい、迅は多分、こんなのつまんないと思うよ?」

と、つまらなさそうに拓海が返す。

「…勝手に決めつけるの?」
「いや、そういやつだろ?迅は」
「はぁ…拓海君ってこんな酷い人だったんだね。…サイッテー」

拓海は

「いや違うよ!?」

と、否定するが、桜羅はそれを無視して、

「迅君はどこに行きたい?」

と、伊山迅に聞いた。

「……どこでもいい、勝手にしろ」

迅はそう返した。

「じゃあ、私、ワニが見たいな」

桜羅は拓海と迅の2人にそう言った。

拓海は、

「えぇ!?」

と、思わず言ってしまいそうになった。

その10分後




「はぁ…二人共、そろそろ仲直りしなよ」

式野彩夏はそう言った。

「……………!」

大地は少し反応した。

「……………そんなの彩夏には関係ないじゃないか」

燐也は口をとんがらせて言う。

「だから」

そう彩夏が言いかけた時だった。


ピーンポーンパーンポーン

「あ〜、マイクのテスト〜テスト〜」


おどけた声で放送は続く。

「ただいまよりー、青山小学校、6年A組代表、仲谷大地、佐々木燐也、式野彩夏、そして〜、6年B組代表、渥野拓海、恋羽桜羅、伊山迅」

それを聞いた6人は思った。

(俺/私/僕の名前…)

「この6人で、「リアル鬼ごっこ」を始めます、1分数えるのでその間に動物園、爬虫類館にいる鬼からなるべ
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