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Blue Rose
第四十六話 対策その一
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                 第四十六話  対策
 副所長は療養所の自室でだ、部屋に呼んだ岡島と二人でソファーに向かい合って座ったうえで話をした。
「これからはね」
「はい、蓮見さんのことは」
「ちょっと以上にね」
「難しい話になりますね」
「警察の取り調べの話を聞いたらね」 
 副所長は岡島にこの話もした。
「とんでもないやり方だったわ」
「蓮見さんの個人情報をどうして入手したか」
「まずは市役所に彼等と同じね」
「ああ、公務員にもいますからね」
 公立学校の教員もまた公務員ではある、つまり衝夫の様な輩も公務員なのだ。
「市役所とかの」
「組合系の人がね」
「あれ不思議なんですよね」
 岡島は首を傾げさせて副所長に言った。
「公務員って組合作られないし入られないですよね」
「その通りよ」
「それがどうしてですかね」
「日教組もそうね」
「そうそう、あの組織もおかしいんですよね」
 公立学校の教師は公務員であるからだ、二人の話通り公務員は組合を作ることも入ることも出来ないからだ。
「何であるんですかね」
「考えてみればおかしいわね」
「自衛隊を違法だとか言ってますけれど」
 今もこう言う教師や組合員は多い。
「自分達こそですね」
「違法ね」
「そうですよね」
 岡島はここでも首を傾げさせて言った。
「考えてみたら」
「そうね」
「何か同期に奈良の八条病院でj働いてる奴がいるんですよ」
「奈良市のね」
「はい、あそこで働いている奴から聞きました」
「市役所に組合関係の人がいたの」
「みたいです、奈良市じゃなかったらしいですが」
 県庁所在地のこの市の話ではないが、というのだ。
「ある駅前のダイエーか何処かで第二次大戦の本を展示してたらしくて」                  
「お役所の人がなのね」
「そこに慰安婦の本もあって」
「あの捏造の話ね」
「その新聞で大嘘を言っていた人間の本もあったらしいんですよ」
 吉田清治という、結局自身の虚言と大罪の罪を償うことなく世を去った。世の中平気で嘘を言う輩も存在しているのだ。
「それでその同期こんな嘘の本子供に見せられるのかってそこにいた市役所の人と大喧嘩したそうです」
「市役所の人のやることじゃないわね」
「そもそも政治的主張ですね」
「まさに組合的なね」
「そうですよね」
「奈良はそうした人達が多いけれど」
 日教組の力も強い、水平社発祥の場所であるせいかそうした勢力が根強いのだ。
「その役所の人もなのね」
「明らかに組合系の人だったみたいです」
「政治的な行動を平気で取る」
「公務員ですけれどね」
 政治的に中立でなければならない筈であるがだ。
「そうした奴がここにもいたんですね」
「そう、
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