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ファイアーエムブレム聖戦の系譜 〜幾多の星達〜
71部分:悪の巣その四
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った。
「貴様に陥れられた我が父、そしてレンスターの民の怒り今受けるがいい」
 そう言って左手の斧をゆっくりと構えた。
「お、おのれ・・・・・・」
 レイドリックは一言呻くと剣を構えた。そしてダルシンへ向けて突き進んで行く。
「馬鹿め、隙だらけだ」
 ダルシンは左手の斧を放り投げた。斧は激しく回転しながらレイドリックへ向けて一直線に飛んでいく。
「ぐはあっ・・・・・・」
 斧がレイドリックの額を直撃した。彼の額に深々と突き刺さった。たまらず彼は両膝を着いた。
「止めだ」
 ダルシンが歩み寄りその斧を引き抜いた。そして横に一閃させる。レイドリックの首は落ち床に転がった。
「そのまま地獄で炎の巨人達に永劫に焼かれ続けるがいい」
 ダルシンがレイドリックの首を踏み付けて言った。ダンドラム要塞の攻略はこれで幕を降ろした。
 ダンドラム要塞は解放軍の手に落ちた。兵力はほぼ互角であったが解放軍の智略により彼等の圧倒的な勝利に終わった。悪名高きレイドリックはその配下であるランツクネヒト共々討ち取られその首はターラに送られ晒し首となった。捕らえられたランツクネヒトも降伏は許されず一人残らず首を刎ねられた。こうしてダンドラム要塞を根城とし悪行の限りを尽くしていた者達は全て成敗されたのである。
 意気上がる解放軍は北東に進軍をはじめた。そこには王都アルスターへの道があった。

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