第11話
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ょはそれでいいの?」
セリーヌは疲れた表情で溜息を吐き、エマの決意を知ったサラは重々しい様子を纏って黙り込み、フィーは複雑そうな表情でエマに訊ねた。
「ええ……それにどの道リィンさんと接触できたとしても、今のリィンさんはメンフィル軍に所属している人だから、”魔女の使命”の為に私達と行動を共にする事を頼んでも絶対に断られるのはわかりきっているもの。」
「エマちゃん………」
エマの答えを聞いたトワは心配そうな表情でエマを見つめた。
「……―――いずれにせよ、今後の方針を決める為にも今は情報収集が必須だ。」
「そうだね。まずはユーシス君の安否を確かめる為に再びバリアハートに潜入して情報を集めるべきだと思われるが………」
アルゼイド子爵の言葉に頷いたオリヴァルト皇子は重々しい様子を纏って呟き
「問題はバリアハートを占領しているメンフィル帝国軍だね。普通に考えたら警戒体制は領邦軍の時よりも厳しいと思うし。」
「しかも俺達の顔も割れちまっているしな………」
フィーは真剣な表情で答え、トヴァルは疲れた表情で溜息を吐いた。
「―――いえ、バリアハートでの情報収集についてはそれ程厳しくありません。」
「へ……それってどういう事なんですか?」
その時クレア大尉が静かな表情で答え、クレア大尉の言葉が気になったエリオットは不思議そうな表情で訊ねた。
「実は貴族連合軍の動きを探らせる為にオーロックス地方に潜んでいた部下達を先の戦いによって生じる混乱を利用してのバリアハートへの潜入を命じていたのですが……先程連絡があり、無事にバリアハートに潜入できたとの事です。」
「ふええっ!?」
「ったく、相変わらず油断も隙もないわね……」
「アハハ、さすがクレアだね〜。」
クレア大尉の説明を聞いたアリサ達がそれぞれ血相を変えている中トワは驚きの声を上げ、サラは呆れた表情でクレア大尉を見つめ、ミリアムは無邪気な笑顔を浮かべた。
「と言う事はその人達にユーシスの安否を頼めば……!」
「ええ。既にユーシスさんの安否の件も含めてバリアハートでの情報収集を命じてあります。」
明るい表情をしているマキアスの言葉にクレア大尉は静かな表情で頷いて答え
「そうか……と言う事は今はバリアハートに潜入している彼らからの情報を待つ為に下手に動かない方がよさそうだね。」
「ならばバリアハートに潜入している者達からの連絡があるまでカレイジャスをレグラムに停泊させて待機するべきかと。燃料も限られていますから、節約できる時は節約をするべきです。」
「ああ、頼むよ。」
アルゼイド子爵の提案にオリヴァルト皇子は頷いて答えた。
こうして……アリサ達はバ
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