第11話
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ギウスはリィンに今後の事を伝えた。
〜同時刻・カレイジャス〜
同じ頃オリヴァルト皇子達は作戦に失敗したアリサ達を回収し、経緯を聞いた。
「……そうか。ユーシス君の救出は失敗し、アルバレア公爵夫妻も殺害され、更には”アルゼイド家”の家宝である”宝剣ガランシャール”まで奪われてしまったのか……」
「何はともあれ、みんなが無事に帰って来て本当によかったよ……」
「ああ……しかしまさか今回の戦争の発端となったユミルの領主の子息達がアルバレア公爵夫妻を殺害し、ユーシス君を救出しようとした君達と戦い、子爵閣下達もいるのに圧倒的な勝利をするとはね……」
経緯を聞き終えたオリヴァルト皇子は重々しい様子を纏い、安堵の表情をしているトワの言葉に頷いたジョルジュは複雑そうな表情をした。
「ハハ……まさかリィン君がエステル君のように多くの異種族と契約していたとはね……しかもそのうちの一人は単独で子爵閣下を剣術のみで圧倒するとは……ちなみに子爵閣下を圧倒したその異種族は一体どんな人だったんだい?」
「ど、どんな人って言われても……」
「見た感じは私達と同じ”人間”の女性にしか見えなかったわよね………?」
「―――あくまで”見た目”はね。あの女が異空間から取り出した”剣”といい、あの女に秘められている膨大な霊力といい、どう考えても人の身では決してかなわない類の”化物”よ。」
「そうね………一体どうやって彼―――リィンさんは私達が戦った女性を含めて”人”でありながらあんな高次元の存在を使い魔にしたのかしら……?」
オリヴァルト皇子の問いかけにエリオットとアリサは戸惑いの表情で答え、目を細めたセリーヌの言葉に頷いたエマは不安そうな表情をした。
「フム………実際に剣を交えた子爵閣下はその人物について何かわかったかい?」
「……いえ、私も彼女の事について把握しているのは彼らと大して変わりません。唯一わかった事と言えば彼女が扱う剣技―――”飛燕剣”とやらは高速で振るわれる剣技である事くらいです。」
「―――”飛燕剣”だって?」
アルゼイド子爵の話を聞いたオリヴァルト皇子は目を見開いた。
「その様子ですと殿下は父上と剣を交えた女性が扱っている剣技について何かご存知なのですか?」
「……ああ。―――”飛燕剣”。”飛燕剣”は異世界の東方の剣技だそうなのだが、使い手は様々な理由により非常に少なく、”伝説にして最強の剣技”とも呼ばれている事があるとの事だ。」
「で、”伝説にして最強の剣技”………」
「エレボニア最高の剣士と謳われている子爵閣下を圧倒したのですから、少なくても子爵閣下と剣を交えた女性は”結社最強”と謳われている人物と同等の実力はお持ちなのでしょう
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