第11話
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しかして俺達メンフィル軍が貴族連合軍の殲滅を命じられている一方、正規軍に関しては向こうから戦いを仕掛けて来ない限り手出し無用と厳命されているのはリベールとの何らかの取引によるものなのでしょうか?」
リフィアの話を聞いてある事に気づいたリィンは不思議そうな表情で訊ねた。
「うむ、そんな所じゃ。ちなみにお主達が捕縛したユーシス・アルバレアじゃが、”光の剣匠”の言う通り貴族連合軍について大した情報は持っておらんかった。」
「そうですか………その、殿下。俺如きが殿下に直接嘆願するのは身の程知らずな事だと理解しているのですが――――」
リフィアの話を聞いて頷いたリィンは決意の表情でリフィアを見つめ
「それ以上は言わなくてもわかっておる。既にエリゼから嘆願されているしな。ユーシス・アルバレアに関しては戦争終結まではこの城館にて軟禁、勿論奴への危害は厳禁、戦争終結後は”アルバレア公爵家”の財産の4分の1を現金にして渡して解放、お主達から預かった”宝剣ガランシャール”については明日にはレグラムにある”アルゼイド家”の屋敷に返還する手筈になっておる。」
「!寛大なお心遣い、ありがとうございます……!」
リフィアの答えを聞いたリィンは目を見開き、すぐに頭を深く下げて感謝の言葉を口にした。
「……殿下。今回の戦でリィンを含めたL小隊の手柄を考えるとL小隊は”次の作戦”に参加させてもよいかと思われます。」
「あなた………確かに言われてみればそうですわね。それにリィンさんはご自分が契約している異種族の方達の能力を適正なやり方による協力で今回の手柄をたてたと言っても過言ではありませんから、”次の作戦”でも彼らL小隊は必ずお役に立つと思われますわ。」
「うむ!余もお主達と同じ意見じゃ!」
その時ゼルギウスがリフィアに助言し、ゼルギウスの助言を聞いたシグルーンは目を丸くした後すぐに納得した様子で頷き、シグルーンはゼルギウスの助言の補足をし、二人の助言を聞いたリフィアは力強く頷いた。
「”次の作戦”……?それは一体どのような内容のものなのでしょうか……?」
「殿下、説明をしてもよろしいですか?」
「よい。」
不思議そうな表情で訊ねて来たリィンを見たゼルギウスはリフィアに確認を取った後説明を始めた。
「”次の作戦”……―――それは貴族連合軍の旗艦である”白銀の巨船”―――”パンダグリュエル制圧作戦”だ。」
「ちなみに諜報部隊が調べた所”現在のパンダグリュエル”には結社の”執行者”を含めた貴族連合軍の”裏の協力者”達の数多くが乗船し、更にはエレボニアの帝位継承者の一人であり、今回の戦争の発端の一因でもアルフィン皇女や貴族連合軍の”総参謀”であるルーファス・アルバレアも乗船して
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