暁 〜小説投稿サイト〜
近親相姦に立ち会うことになるなんて
全裸の天使の壊しかた
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る。


全身を責められながら、良子さんはうっとりと目を閉じている。

AVの撮影現場みたいになったらどうしようと思っていたのは杞憂だったか。

──いや、そうでもない。かわいい声であえぎ始めた良子さんが上になってしまっている。

おまけにシーツがずり落ち、かわいいお尻が丸見えになった。
シーツを直すヒマもなく、もっと淫らな形になった。

完全な騎上位。

もはや結合しているのではないかと錯覚するほどだった。

「タツヤ、ちゃんと組み敷きなさい。これじゃ入らないよ」

わー、なんてはしたないアドバイス。

結局、私が良子さんの両肩を引いて、そっと後ろに倒した。

同時に、正座しているような足を彼がつかみ、優しく伸ばしながら、開いていく。
恋人同士の連携プレイが成功し、全裸の天使は最終の形にされた。

「ああ、とうとう、私……」
あえぎ声にまぎれていたが、良子さんは確かにそう言った。

そうよ。

あなたは壊されるの。
──────────

正常位には間違いない。

しかし、無防備な素っ裸で、のしかかってくる見えないものを抱きとめるのは、どれほど怖いのだろう。

「見られてるんですか? 私の……見られてるんですか?」

一瞬、ためらったが、言うことにした。

「そうよ。しっかり見られてるわ」

とたんに良子さんは顔を覆う。

「大丈夫、だからこそ正確に入ってくるから」

これは正しいだろう。
あとは彼の経験値次第だ。

その期待に応えるように、彼は良子さんを完全に折り曲げた。

「ああっ」

「力を抜いて。兄さんにまかせて」

目をそむけるヒマもなかった。
彼のものが“くぼみ”にあてがわれた、と思った瞬間、ずふりと埋没した。

「ああーー、あー」
天使の悲鳴。
耳をふさぐのも間に合わなかった。
──────────
挿入したまま、二人の動きが止まった。

無理な抽送運動を始めたら、私がドクターストップをかけるつもりでいたら、あっさりと凶器は抜かれた。
そのまま、密着の体位を解く。

意外な展開だった。
ただ、すらりとした良子さんの脚を、彼は肩幅に開いた。

だから、見えてしまう、彼女の秘孔。

「うわ……」
──────────

どろりと血が混じった粘液が……。
明らかに、彼が送り込んだものだった。
──────────

「中で出してよかったの?」

看護師になったつもりで良子さんの局所を浄めながら、訊いてみた。


「そういう日を選んだんです」

「なかなかやるわね」

しかし、あいつは早漏か。
挿れただけで放出するとは。

ちなみに、その男はシャワーを浴びている。

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