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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
顧みられる心
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そして知りました。あれは、ただの装飾敵オブジェクトじゃないんです……。GMがシステムに緊急アクセスするために設置されたコンソールなんです」

ユイの言葉に何らかの命令が込められていたかのように、黒い石に突然数本の光の筋が走った。直後、ぶん、と音を立てて表面に青白いホロキーボードが浮かび上がった。

「さっきのボスモンスターは、ここにプレイヤーを近づけないようにカーディナルの手によって配置されたんだと思います。わたしはこのコンソールからシステムにアクセスし、《オブジェクトイレイサー》を呼び出してモンスターを消去しました。その時にカーディナルのエラー訂正能力によって、破損した言語機能を復元できたのですが……それと同時に、わたしは消去されてしまうでしょう。ネザーさんが言った通り……あまり時間がありません……」

「そんな……そんなの……」

「なんとかならないのかよ!この場所から離れれば……」

2人の言葉にも、ユイは黙って微笑するだけだった。再びユイの白い頬を涙が伝った。

「パパ、ママ、ありがとう。これでお別れです」

「嫌!そんなのいやよ!!」

アスナは必死に叫んだ。

「これからじゃない!!これから、みんなで楽しく……仲良く暮らそうって……」

「暗闇の中……いつ果てるとも知れない長い苦しみの中で、パパとママの存在だけがわたしを繋ぎ止めてくれた……」

ユイはまっすぐにアスナを見つめた。その体を、かすかな光が包み始めた。

「ユイ、行くな!!」

キリトがユイの手を握る。ユイの小さい指が、そっとキリトの指を掴む。

「パパとママの傍にいると、みんなが笑顔になれた……。わたし、それがとっても嬉しかった。お願いです、これからも……わたしの代わりに……みんなを助けて……喜びを分けてください……」

ユイの黒髪やワンピースが、その先端から朝露(あさつゆ)のように(はかな)い光の粒子を撒き散らして消滅を始めた。ユイの笑顔がゆっくりと透き通っていく。重さが薄れていく。

「やだ!やだよ!!ユイちゃんがいないと、わたし笑えないよ!!」

溢れる光に包まれながら、ユイはニコリと笑った。消える寸前の手がそっとアスナの頬を撫でた。

「ママ、笑って……」

アスナの頭の中にかすかな声が届くと同時に、一際(ひときわ)眩く光が飛び散り、それが消えた時にはもう、アスナの腕の中は空っぽだった。

「うわああああ!!」

抑えようもなく声を上げながら、アスナは膝を突いた。石畳(いしだたみ)の上に(うずくま)って、子供のように大声で泣いた。次々と地面に零れ、弾ける涙の粒が、ユイの残した光の欠片と混じり合い、消えていった。

親が自分の子供を心配するのは当然だと、俺も理解してる。だがユイは__キリ
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