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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
救出依頼
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ユニフォームだ。右腰にショートソード、左腰にはグルグルと巻かれた黒革のウィップが吊るされている。
女性の身なりに気づいた子供達も一斉に押し黙り、眼に警戒の色を浮かべて動きを止めている。だが、サーシャは子供達に向かって笑いかけると、安心させるように言った。
「みんな、この人は大丈夫よ。食事を続けなさい」
一見頼りなさそうだが、子供達からは全幅の信頼を置かれているらしいサーシャの言葉に、皆ホッとしたように肩の力を抜き、すぐさま食堂に
喧騒
(
けんそう
)
が戻った。その中を丸テーブルまで歩いてきた女性プレイヤーは、サーシャから椅子を
勧
(
すす
)
められると軽く一礼して椅子に腰掛けた。
事情が呑み込めず、視線でキリトに問い掛けると、椅子に座ったキリトも首を傾げながら俺に向かって言った。
「ええと、この人……俺達に話があるらしいよ」
銀髪の女性はまっすぐな視線を一瞬俺に向けた後、ぺこりと頭を下げて口を開いた。
「初めまして、《ユリエール》です。ギルド《ALF》に所属しています」
「ALF?」
始めて聞く名にアスナが問い返すと、俺が説明した。
「《アインクラッド解放軍》の略称だ」
「あ、なるほど」
アスナを納得させた後、ユリエールに視線を向け、彼女に問う。
「自己紹介の必要はあるか?」
と言った途端、ユリエールは落ち着いた
艶
(
つや
)
やかな声で言った。
「いいえ。必要ありませんよ、ネザーさん」
自分の名を呼ばれた途端、やはりこの女も知ってるのか、と内心で呟きながらエメラルドグリーンの瞳を見張った。
「攻略組所属のトップソロプレイヤーにして、《神速》の異名で知られていることは、私も存じております」
真っ先に煙たがられると思っていたが、ユリエールの場合は尊敬しているように見えた。こういった人間の相手は正直、面倒に思える。
「そんな大した者じゃない」
謙遜
(
けんそん
)
な素振りを取るが、ユリエールはそれを受け入れずに続けた。
「いいえ、大した者ですよ。連中をあしらったのも、あなたの活躍だと聞いております」
連中、というのが昨日の暴行恐喝集団のことだと悟った俺は、警戒心をより強く抱きながら言った。
「……昨日の件で抗議に来たのか?」
「いえいえ、とんでもない。その逆です、よくやってくれたとお礼を言いたいくらい」
「………?」
事情が掴めず沈黙する俺と、キリト、アスナに向かってユリエールは姿勢を正した。
「今日は、あなた方3人にお願いがあって来たのです」
「お願い……?」
銀の髪を揺らして頷き、軍の女性剣士は続けた。
「はい。最初から、説明します。軍というのは、昔からそんな名前だったわけじゃないんです。軍ことALFが
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