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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
迷子
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となって、多くの知識と力を得た。だが得られないものもあった。

スレイド・フェルザーも仮面ライダーカブトも、俺が真に望むものを与えてはくれない。一度は望みを手に入れたとしても、すぐに奪われる。俺の物語は闇で構成されているようなものだ。

SAOと対になるあの2年間のバトルは、俺を強くしたわけじゃない。俺に更なる苦痛と絶望を与え、希望を奪ったのだ。そんなどうしようもない世界から逃げ出したい。違う世界に旅立ちたい。本当に異なる世界が存在するのであるならば、その世界に行きたい。単純にそれだけの理由で、俺はSAOに手を出した。

そして、全てが変わった。

スレイドがネザーに変わり、見知らぬ街、見知らぬ人々の間に降り立ち、脱出不可能のデスゲームであることを茅場に告げられた時のことは、今でも覚えている。現実と仮想の違いを()ても、俺は何も変わってない。夢も希望もない。

別に茅場に恨みの気持ちなどは抱いていなかった。むしろ貴重な体験をさせてもらった、と思うかもしれない。だが正直、俺が茅場のことを今も師匠として見ているのか、それとも極悪人として見ているのか、判断できなかった。

もし、俺の何かが変わったんだとしたら__キリトのせいだろう。

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