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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第245話 ボスを倒したいU
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」
ユウキの凛とした声が響く。
それを待っていました! と言わんばかりに一斉に全員が頷いた。
ユウキは、クラウチングスタートの様に身を屈めると。
「いくよ! 姉ちゃん!」
「ええ。いつでも」
ランに合図を送り、一気にダッシュ。
ランも違う角度から少しタイミングをずらしてダッシュ。僅かな助走のずれ、飛ぶタイミングのずれが命取りになるであろう力技。……だが この2人にはまるで関係ないとも思える。……成功するとしか思えなかったから。
「やぁ!」
ユウキがめいいっぱいの掛け声と共に宙へと飛び出した。
「やっ!」
やや遅れてランも跳ぶ。
軈て ユウキの跳躍の勢いの失速、そこに現れる滞空時間。その刹那の時間帯で追いついたランがユウキの手を取った。
「ユウ……行って!!」
「うんっ!!」
通常よりも遥か高く――駆け上がったユウキ。
そして、間違いなく届いた。巨人の喉元へと刃を突き立てる事が出来る場所にまで。
このまま 喉元へ最大のスキルを…… ユウキのオリジナルソードスキルである11連撃を食らわせれば、間違いなく大ダメージは必至だろう。
『行けるよ! ユウキ!!』
アスナは、細剣を構えつつ ユウキに心の中でエールを送った。
あの超絶スキルがあれば、一撃で倒す……まではいかなくとも、かなり減らす事は出来る筈だ。運が良ければダウンして 一気に総攻撃が出来る可能性だってある。
だけど――この時 いやな気配が、気味が悪い電流ににた何かが 身体を流れた気がした。
不穏な気配。それはキリトやリュウキが言っていたシステム外スキル
超感覚
(
ハイパーセンス
)
。それを――感じた。あの旧アインクラッドではある意味命綱だったと言っていい感覚。死の感覚。
「っ…… なっ!?」
アスナは、はっきりと見えてしまった。
巨人は喉元を攻撃。或いはその近くを攻撃する事で、5秒ほど完全防御態勢になっていた。
それは、自分自身とレイナの攻撃で再確認したから間違いない。
だが、あの巨人は……まだユウキが攻撃していないというのに、防御体勢に入っていたのだ。それもただの防御態勢じゃない。4本ある内の2本を防御に集中させて……残りの2本を攻撃に備えていたのだ。
「えーーーっ、ずっこい!!」
ユウキもそれは判っていた。目の前でされたのだから。
そして、その行動は今までは全く見せていないものだったから、ユウキがずるい! と言ってしまうのも判る気がするが……。
「だめっ!! ユウキ!」
「ゆうっ!!」
はっきりと見えたのは、ユウキやアスナだけではない。ユウキ程まで高くは飛んでいないが、まだ宙にいるランも同じだった。
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