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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第245話 ボスを倒したいU
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には判った。でも、好転する事実には変わりない。そこから先はどうなるかはわからないが、何もしないよりは良い、と言う事も判った。
「うぅーん…… でもお姉ちゃん。あの部分は……」
「だね。ちょっと場所が高すぎるかな……。翅が使えないダンジョンでの戦闘での空中戦は、ちょっと危険だから……」
巨人の身長は恐らく目算でおよそ4m程はあるだろう。首筋を狙おうにも、タルケンの長槍でも、ジュンの両手剣でも まだ届かない。そして アスナが言う様にダンジョン内では翅が使えないのは周知の事実だ。
「では、カウンター覚悟でソードスキルを使うしかないかもですね。……あの2人は勿論、皆 得意分野です」
シウネーの言葉、そして その中にある覚悟、信頼。
全てを訊いて、アスナもレイナも顎を退いた。
空中戦が危険であるのは、当然ながら空中で動く為には突進系のソードスキル、或いは習得しているのでれば、脚を使った体術スキル、そして スキルではないが 連撃系のデフォルト技を使うのが通常だ。
だが、それらを使用するには、対人であっても対BOSSであっても等しく最大のリスクである
遅延
(
ディレイ
)
に注意をしなければならない事にあった。
スキルを使った後には当然ながら硬直してしまう時間がある。空中で止まる訳ではないから落下はするのだが、その落下時間が このコンマレベル戦いの中において 気の遠くなる様な時間なのだ。無防備に落下していく所に、あの巨大な戦槌での一撃を貰えば……その身体は粉々になってしまって、あっという間に
炎
(
リメインライト
)
になってしまう事だろう。
仮に死亡しても魔法で蘇生を試みる事は出来る。……だが、バトル中の蘇生魔法は成功率100%ではなく、更に言えば詠唱時間もこれまた気が遠くなる程の時間を要する。その為、他の皆のヒールの時間が間に合わなくなって、パーティが崩壊する可能性も有り得るのだ。
そうやって、散っていったパーティたちを……何度か見た事があるから。
でも――そんなリスクがあっても、目の前で戦い続けている少女たちは。ユウキとランは、臆するだろうか?
いや、答えはNOだ。
まず間違いなく、きっと『迷わずにやってみよう!』と2人そろって言うだろう。容易に目に浮かぶと言うものだった。
「お姉ちゃん」
「うん。判ってる! よし レイはシウネーのカバーを。まだマナ回復薬があったら上げて。シウネーはもう少しだけ回復役をお願い! 私は皆に作戦を伝えてくる」
「任せてください!」
「うんっ! 大丈夫だよ!」
シウネーとレイナは力強く頷いた。
手早くアイテムウィンドウを出して、スクロールさせ レイナはシウネーに残りわずかなマナ回復薬を渡しつつ、細剣に持ち替えた。
シウネーも
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