暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第245話 ボスを倒したいU
[5/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
うん。私も――見えた!」

 アスナとレイナの言葉を訊いて、シウネーの目が輝きをみせたかの様に明るくなった。

「本当ですか??」
「うん。ちょっとそれを試してみる! お姉ちゃん」
「了解。私は氷の魔法で。レイは、歌の攻撃で」

 アスナが放つのは氷の魔法。氷をナイフの形に象り対象にぶつける魔法で非追尾型(ホーミング)の魔法。故に照準は自分自身で付けなければ外してしまう難しい魔法ではある……が、この時は最も都合が良い魔法でもある。

 そして、レイナが放つのは歌声を攻撃に変えて放つ()の力。この力も非追尾型(ホーミング)に分類されるものではあり、更に言えばアスナの放つ氷魔法までの攻撃力はない。だが 良い点は攻撃判定の範囲が広いという面にあった。氷のナイフの様に外せばゼロではなく、音による攻撃、実体の無い攻撃である。だからか効果範囲が広く、その代わり攻撃力が落とされている。

 狙いを付けやすいレイナの音の攻撃と 狙いは付けにくいが攻撃力が高いアスナの氷の魔法。

 2人の放つ2つの攻撃は――巨人の喉元へと軌跡を描きながら向かっていった。



「グォォォォォォォッッ!!!」



 途端に、巨人が呻き声を上げて、ハンマーの攻撃を中断し防御態勢をとった。そのまま約5秒間攻撃はせずに防御姿勢を取り続け、軈て解除して再び戦槌を思い切り石畳にたたきつけ、衝撃波の攻撃を放っていた。

「見つけた……!」
「間違いないよ」

2人は小さく頷きあう。
 そして把握した事をシウネーに伝える為、一時後退した。

「あの防御行為は、ランダムかと思っていたけどそうじゃなかった。首元が弱点(ウィークポイント)になってて、そこを攻撃するか、その近くを攻撃するかすれば 回避しようとあの体勢に入るみたいだわ」
「うん。ユウキさんやランさん、皆の攻撃は届かない筈だけど、属性のソードスキルの効果範囲があって、その攻撃判定が首元に近かったから 回避しようとしてあの体勢に入ったんだね」
「な、なるほど。では そこを攻めれば倒せますか!?」

 シウネーの期待に満ちた視線を受け取ったのだが……、まだ安易な事は言えなかった。
 パターンが変わる可能性が高いからだ。弱点を見破られた時、或いはHPを削った時に……変わる。その危機を打開しようと、変わってくる。少なくとも攻略をしてきた22層までのボスはそうだったから。

「少なくとも効率は良くなる……としか言えないけど、今までよりは良い筈だよ」
「うんっ。……でも それ以上に注意しなきゃいけないかも……。何せ あの部分が弱点なんだから。集中砲火したら、どんな攻撃や防御パターンになるか まだ判らないから」

 2人の説明を訊いて、楽観的にはなれないという事はシウネー
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ