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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第245話 ボスを倒したいU
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 と、確か何処かで聞いた事があった様な気がするが……、間違いなくリュウキそのものの事だ。世界一のプログラマーと言う肩書。仕事っぷりは何度か拝見した事があって疑った事などは全くないのだが それでも圧倒されてしまうのは無理ないだろう。

 そして、特筆すべきはスリーピングナイツの皆にもあった。

 全員の頭に100%とは言えないかもしれないがはっきりと入っていて、更に全員が実現するだけの実力を持ち合わせている。巨人の攻撃パターンの殆どを回避していると言う事だ。それも流石の一言。

 だけど、《勇者様の攻略法》(ユウキ命名) であっても非常に難しいと言わざるを得ないのが 巨人の二つの口から放たれる毒属性の超広範囲ブレス。

 これに関しては、ある程度のパターンは把握していても わずかな巨人の挙動や瞳の無い白い目から読み取る視線。……即ちリュウキの様な《眼》が無かったら 完全に攻撃の初動を見切るのは難しい。……と言うよりムリゲーだ。

「ふぁ……、流石ランさんとユウキさんだね……」

 先程まで中間距離で戦いつつ付与術をしていたレイナが一度下がってきて 呟いていた。
 そう、リュウキと同等な事が出来ると思えるのはラン。
 剣聖と呼ばれていた彼女は、巨人の太刀筋も見切っているかの様だった。

 ……同じ様な眼を持っている。シノンが以前そう言っていたのが間違いではないというのがよく判る。そしてユウキは 完璧にランに合わせている。恐らくは現実でも姉妹であろう彼女達の息がぴったりなのは当然なのかもしれない。
 息を合わせるのは、アスナとレイナも得意中の得意なのだから。

 とは言っても、スリーピングナイツの全員が同じような動きをするのは、事実上不可能だ。其々の配置やテッチに至っては、皆の壁になる様に徹しているのだから尚更無理。複数の人数のHPがごっそりと削られてしまうから、その度に全体回復魔法を詠唱し続けているから、どうしてもマナポイントが足りなくなってしまうのだ。

 確かに回復のタイミングを計る事やボスの初動を見切る事、それらも精神力を削る。だが、それ以上に苦しみつつ懸命に攻撃をし続けている前衛の皆の為にも、ここで下手る訳にはいかない。喉元にまでせりあがってくる焦燥感をポーションと一緒に無理矢理に飲み下して、アスナは精一杯声を上げた。

「みんな! もうちょっとだよ! あとちょっとだけ、頑張ろう!」

 何度目かは判らない。精神論しか言えない状況になってしまってる事にどぎまぎをしてしまうが、それでも笑顔で返してくれる皆がいて、更に頑張らなければならないと改めて思えてしまう。

「うんっ! みんな頑張ろう! 勝てるよ、絶対っ! ―――――――♪」

 アスナに続きレイナの檄。そしてその美しい歌声がフロア中に響
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