陽だまりのダークナイト
カーミラ側×暇人なアザゼル
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濃霧に包まれた町。俺と蒼太は吸血鬼カーミラ派のテリトリー内に身を置くが、流石はブラック・シャークと言えると思ったのは城下町に治安維持部隊が居たからだ。
普通ならカーミラ派の吸血鬼達ばかりだが、所々に治安維持部隊の詰所があるから治安は良い方へ向かってた。吸血鬼は中世ヨーロッパの趣を残す建造物に好んで住むらしいけど、治安維持部隊が居る所だけ都会を感じさせる建物があった事か。
「一見吸血鬼達ばかりかと思っていたが、流石はブラック・シャーク。停戦となった今、建物は現代的なのが多いな」
「これについては我々の力だけでなく、織斑総司令官のお力が無ければここまで進む事はありませんでした」
「一ちゃんによって変わったとも言えるのか。これから会うカーミラ派の女王とはどんな人物なのやら」
「織斑様によると名はモニカ・カーミラ様らしいですし、我らが待機してる場所は真祖たるカーミラの城内。ここを円上に囲んでいますし、現代的なのも時代によるものかと」
現在俺達はカーミラの城内に居るが、住宅街の民家も今風の代物ばかり。上役たる純血種の者達は、古めかしいデカい屋敷に住んでいるようだ。勿論弱点である日光を嫌うのか、どの建物にも窓が限りなく少ないし戸が閉められてる状態。この濃霧だからか、日光が昼間でも町に届かないし真昼間でも夜の住人たる吸血鬼達はお休み中だ。俺らはカーミラ派の女王に謁見する為なので、蒼太と暇してる。
「現在昼間でも動いてる者は、肌を露出しないよう厚い服装で防備してるとか」
「霧が立ち込めて陽光が怖いらしくて、車で移動してる者すら居るよな。町の設備や住民の持ち物は、ほとんど人間界と変わらない気がしてならねえ」
「住民の大半が元人間ばっからしいのか、冥界で言う転生悪魔に近く見えますよ。問題の霧についてですが、吸血鬼の能力であろうとも我らが持つ通信機は正常です」
「それについては非常に有り難い、ヴァンパイアは霧を操る事も出来るようだが予知して渡したのだろう。CB側に居るゲオルグが持つ絶霧みたいな感じだ」
格上の者なら町一つ覆う程の霧を発生させて、霧=結界だと思えても蒼太達のように索敵は簡単に出来るそうだ。霧使いのゲオルグ程の特異点無いが、町丸ごと霧で覆う吸血鬼は実力者として居るのだろ。
天候を操る事が出来るジョーカーが持つ神滅具もあるが、それを全て操る事が出来るのは創造神黒鐵である一ちゃんぐらいか。リアスと別れた後、二人で入国して人里離れた山間部に広範囲型結界を張って人間界と隔絶場所とされてる。
「蒼い翼本社代表の蒼太様、堕天使総督アザゼル様、お待たせ致しました。女王陛下が謁見の間へお待ちとなっております」
「分かりました。と言う訳で行きますよ、アザゼルさん」
「おうよ」
謁見の間でお待
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