第十話「少女が見た青い雷光」
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「くぅ……!」
ISが強制解除され、傷だらけになったシャルロットは道に倒れた。そしてラファールのコアが三体の足元へ転がり落ちる。
「こんなもんか……?」
カラミティはコアに足を乗せ、踏みつけ、そしてガラス玉のようにコアは粉々に砕けた。
「どーする? コイツ」
「暇だし、撲殺すっか?」
二人が案に、カラミティのオルガは笑う。
「クックック……それはいいな? んじゃ、袋にでもして死体は適当に処理しようぜ?」
蹲って倒れるシャルロットを、三体が囲む。
「ユー……マァ……」
死を覚悟したシャルロットは、死ぬ間際に彼の名を呟いた。だが、そんな状況は一瞬のうちに崩れ去る。
彼女を囲う三体のガンダムは恐るべき殺気を感じて上空を見上げた。
「な、何だ! アイツは!?」
カラミティは頭上を見上げると、そこには青く輝くあのイフリートが、モノアイの眼光を輝かして、三体を見下ろしている。
「まだ動くのー?」
「しつけぇな! 滅殺!!」
三体は再び上空へ飛ぶと光イフリートに襲い掛かるが、先ほどまでとは恐ろしく豹変した機動力に三体は目を疑った。
「ば、馬鹿な……! 先ほどまでとは違うだと!?」
カラミティの弾幕を意図も容易くかわしつつ、イフリートの刀がカラミティのバズーカを切り落とし、腹部へ蹴りを入れる。
「ぐぅ!」
「オルガ!? テメェ!!」
続く、レイダーは鳥型のMA(モビルアーマー)形態へ変形して襲い掛かるも、その機動力にはMA状態のレイダーでも敵わぬ相手であった。イフリートの二刀がレイダーの両翼を切り落とし、レイダーは地面に落ちた。
「殺すー!!」
フォビドゥンも、背部のアーマーが頭部にかぶさり、レイダー同様MA形態となって襲い掛かるが、それもイフリート改の異様な戦闘力の前には歯が立たず、鎌が切り崩され、胸元のアーマーを切りつけられた。
「ぐあぁー!!」
一瞬のうちに三体のガンダムを倒した、そのイフリート改の異常さにシャルロットは茫然と地上から見つめることしかできなかった。
「くぅ……野郎……うぅ!?」
そのとき、カラミティのオルガや他二名は体に異変が起こった。突然苦しみだしたのである。
「くそぅ……! こんな時に切れやがって!! うぇ……!」
クロトは吐き気を起こした。
「う、うぅ……!!」
中でシャニはとてつもなく重体である。
「お前ら……一旦引くぞ!」
と、オルガ。
「はぁ!? 何言って……うぇっ」
「また、苦しみたかないだろ!? シャニも行くぞ!?」
オルガの声にシャニのフォビドゥンはよろめきながら立ち上がった。
「うぅ……テメェ……いつか、殺すー……!」
イフリートを睨みつけながらも、三体のガンダムは退散していった。
「か、勝った……!?」
光が消え、地面に降り立つイフリートは、ユーマの姿
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