暁 〜小説投稿サイト〜
機動戦士ガンダム・インフィニットG
第十話「少女が見た青い雷光」
[8/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
も先ほどの感情を改めた。
「ううん……私も、本当は一緒に逃げたいの。でも、会社の人たちが私を追ってくるかもしれないし、それに……」
それ以上は言えなかった。この先、共に踏み出そうとする勇気が彼女には足りなかったのである。
「シャル、僕は……」
ユーマも、彼女の本当の想いを告げようとした。だが、そんな彼の口を制止するかのような何者かの一言と、数人の影が現れる。
「なーんだ、やっぱ生きてんじゃん?」
「!?」
その殺意に、ユーマは振り向いた。そこには、三人の青年が彼らを見ている。
「ケッ! イチャイチャなんかしやがってさ? 見てらんねーぜ!」
金髪の、分け髪の青年が苛立ちながら睨みつける。
「つーかさ? あんとき、何帰ろーとしてたんだよクロト?」
緑色の、前髪が左目を覆う青年シャニが、隣の赤髪の青年に言う。
「はあぁ!? 俺じゃねぇし!!」
赤髪の青年こと、クロトは真顔で怒る。
「だ、誰ですか!? あなたたち……」
明らかにヤバそうな連中なのは確かだ。そんな彼らに問うシャルロットだが、しかし三人の青年は光に包まれたと同時に三体のMS、それもガンダムタイプへと変身していた。突如あらわれたガンダムによって、周囲を行きかう人たちは逃げ惑う。
「今度こそ、ソイツ仕留めて帰るか?」
金髪の青年、オルガのカラミティガンダムは右腕に持つバズーカを向ける。
「!?」
ユーマは身構えた。
「させないッ!!」
そのとき、ユーマの前に出たのがシャルロットであった。彼女は持っていたペンダントからIS、ラファール・リヴァイヴ・カスタムUを展開させてその身に纏った。
「シャル、お前は……」
「ユーマは、私が守る!」
まさか、シャルロットがISを所持していることは知らなかったユーマは、そんな彼女の背に目を丸くした。
「なーに? コイツ……」
フォビドゥンを纏うシャニは鬱陶しい口調を放った。
「じゃあ、こいつも一緒に殺っちまおうぜ!?」
レイダーになったクロトは、ふたたびあの鉄球を取り出した。
「ユーマ、逃げてっ!?」
シャルロットは彼を逃がすためにアサルトライフルを目の前の三体に向けるが、実戦経験のない彼女に向かって、狂気に満ちた三体のガンダムが襲い掛かってきた。
「退けよ! 女!!」
「死ねー!」
「瞬殺ッ!!」
「くぅ……!」
だが、三体一ではシャルロットには苦戦すぎる。無論、この状況を見ているだけのユーマではない。
「シャル!!」
ヨーヨーを目前に向け、掲げてイフリート改を起動させた。彼の身体が、青い光に包まれ、次第にその姿は展開された機体に飲まれていく。
「ゆ、ユーマ……!?」
シャルロットも、そのユーマの姿に目を見開く。
「お前らの相手は僕だ! ザコ共!!」
ユーマは、三体を挑発させてシャルロットから
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ