第3章 リーザス陥落
第94話 魔人ノスの主
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が物凄く良い笑顔で振り返った先には、本当に沢山の女の子達がいた。
剣をぶんぶんと振っているトマト。
視線があって ぺこり、とお辞儀をしてるクルック―。
色んな覚悟と不吉な予感(出番減的な)を思わせているラン。
剣を肩で担ぎ ニヤニヤと笑っているミリ。
露出の多過ぎる淫乱なシスターロゼ。
これでまだ一部だ。書けば書くほどきりがないから、割愛。
「ね?」
「っ、う、うるさいわね。今は一番大切で、大変な時でしょ! 集中するの!!」
「はい。……終わったら、また あの楽しいユーリさんとのゲーム。楽しみましょう」
「はぅっ」
「っっ!」
第一回、と銘打っていた件のゲーム。……マリアやカスミがちゃっちゃと作った例の機械もまだまだ健在だったりする。
「おう。それを楽しむ為にも ぜってー生きて帰ってくるぞ。お前ら」
「そうよん。飲み友も大切だし〜、あんたたちも 私にとっちゃ大切な酒の肴なんだからね〜♪ 死んだりしちゃ、シスターとしては見過ごせない、許せない、ですわよ〜?」
ミリ、そしてロゼ流の激励とでも言うのだろうか。いつもの言葉じゃないから複雑も良い所だが、ある意味で力が入るというものだった。
「死んでも治します」
ロゼやミリの言葉の中に死を連想させる。死を口にした為か、クルック―がいつもと変わらない口調と大きさではあるのだが、それでも何処か力強くそう宣言していた。
「ったく……アンタたちは」
「は、あはは……。はい。絶対に、皆で勝ちましょう。……勝てる筈です。皆で力を合わせたら……」
残るのは魔人とリーザス。
数は減ったとはいえ魔人と言う脅威は健在だ。それでもこのメンバーで、皆で戦えば乗り越える事が出来る。
その決意を感じ取った様で それ以上は茶化す様な事は今は言わなかった。
ただ―――、勝利する事。
どんな事でもそうだ。……それが戦いであっても、例え以前のゲームであっても、それだけを胸に秘めて。
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