暁 〜小説投稿サイト〜
逆襲のアムロ
41話 ア・バオア・クーの戦い@ 3.13
[10/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
。人の行為に意思がなくなる」

シロッコが唸っていた。フロンタルは「なるほど」と頷いていた。そして自身のことも尋ねた。

「して、私はどうかな?」

「フロンタル。貴方はこのメシアと対極だ。人の怨念の集合体、その可能性は神の領域にあるかもしれない」

「買いかぶりすぎではないかな?」

シロッコは首を振る。

「私は見る目がある方だ。だから今日まで生き残ってきた。貴方の力とその望みをこの場で削りにきた」

フロンタルは首を傾げた。

「何故?貴方がこの私とやろうとでも?」

その回答はララアからもたらされた。

「フフ・・・私がフロンタルと戦うのね」

「というより、戦わざる得ないだろう」

シロッコはララアの言葉に重ねた。フロンタルも得心したような表情をしていた。

「やり方は違えど、目の前のガンダムもどきを倒せば私の願いが成就されるか」

ララアはフロンタルのジオングを目の前にして、ゆったりと緑白いオーラを出し始めた。

「世界の均衡の為に迎え撃つ必要に迫られた訳ですね」

2人の意見にシロッコは笑みを浮かべていた。

「そういうことだ。化け物同士で潰しあってもらう。私という一個人が仕掛けた人為的な戦いだ。互いに存分にやってくれたまえ」

シロッコのジ・Oが後ろを振り向きその場を去ろうとしたとき、ララアが一つ尋ねた。

「シロッコ、貴方はいつこの絵を描いていたの?」

シロッコは再度笑い、答えた。

「それこそ買いかぶりですね。状況を知れば、こんなひらめきは最近でも生まれます」

ララアはそれを聞いて、シロッコへこう答えた。

「分かりました。貴方は人でした」

シロッコはララアの言葉を聞いて、ア・バオア・クーへ戻っていった。


* ア・バオア・クー宙域 

カミーユがアムロを抜いては突出して前に出ていた。カミーユの早業は神懸かっていた。
再三のアムロからの連携要請もカミーユは断っていた。

「軍属の戦いではないんですから、アムロ中佐。オレはシロッコに会う必要があるんです」

カミーユがそう言うとZが更に宙域の奥へと進んでいった。最早アムロの声も届かない。

「仕方ない。オレたちの編隊だけでア・バオア・クーにとりつくぞ」

「了解!」

アムロのνガンダムとジェガンらはシロッコ軍のマラサイらを蹴散らしてア・バオア・クーへ肉薄しようとしていた。

カミーユが思うがままZを走らせているとまるで運命の如く、目的の人物に会うことができた。

「シロッコ!」

「む!カミーユ君か」

Zはモビルスーツ形態に戻っていた。目の前にジ・Oが居る。

「シロッコ将軍。あなたの真意を知りたいんです。貴方はそれほど悪いひとではな
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ