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逆襲のアムロ
41話 ア・バオア・クーの戦い@ 3.13
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もバランスが崩れます。私はオーガスタのサナトリウムで世界との接続を行っていました。しかしながら、ここにいるシロッコに邪魔されました。結果、私自身への一通な世界との接続だけになってしまったのです」

「ふむ。もしシロッコの邪魔が入らなければ?」

フロンタルの問いにララアは少し間をおいて答えた。

「貴方は居なかったでしょう」

フロンタルは眉をひそめた。

「それはどういうことです?」

「・・・私の存在意義は世界の均衡の為。純粋なものにする為。私も含めて不純物たるものは取り除く必要があります。本来の道筋から逸れているこの世界はとても危ないのです。その調整をあのサナトリウムならば可能にできました」

「それならば、またオーガスタに戻ればよかろう」

フロンタルがララアに言うと、ララアは首を振る。

「もう既に時機を逃しました。あの時ならば手繰り寄せることのできた世界の糸は最早数々の出来事のズレによって無数の糸が混ざり合い、取ることはできません」

シロッコは2人の会話を黙って聞いていた。続けてフロンタルがララアに話す。

「仮に完全な貴女になりえたとして、何故私を消す対象となりえたのでしょうか?」

「見れば見えます。大枠をもってして整頓すれば貴方のような存在は整理対象でしょう」

「・・・確かに」

フロンタルは少し笑った。

「で、不完全な貴女はこれから何をしようと?」

「・・・私は感じ取れる範囲での人外の力を排除することしかできません。それも人の力で及ばないものしか手出しできません。確証ないことに動くに一体何を世界に及ぼすかが私にはわからないからです」

フロンタルは腕を組み思考していた。当然の質問をシロッコへ投げかけた。

「シロッコ、何故私にこの女史を会わせたのだ?」

シロッコは深呼吸をしてから答えた。

「今、現時点でお前を倒せる人はいない」

ララアとフロンタルはシロッコの話を静かに聞いていた。

「倒せる機会があったかと言えば・・・ありはしなかった。手順を踏む必要があったからだ。私なりに野心を持ち、人類を正しい方向へ導いていく、その標になれればと思い行動していた」

シロッコはモニター越しだが、ジオングとユニコーンを一目見た。

「メシアは、オーガスタにてサイコミュの研究をしていた。その成果は著しく、その果てに在るものを想像したときに寒気がしたのだ」

「ほう、寒気とは?」

敢えてフロンタルが相槌を打った。

「人類皆共感し合える世界だ。雑に言えば達観してしまうということだ。とてもつまらないと思わないか?」

ララアは微笑を浮かべた。

「・・・そこまではしません。ただ調整をしたかっただけです」

「神の見えざる手でか
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