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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第244話 最高の笑顔とVサインを
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人で残ってくれた。理由はただ一つ ボス攻略へと行かせてくれる為に。
本当に感謝してもしきれなかった。ユウキやラン、他の皆もボス攻略には強い思いがあったから。
だからこそ、感謝以上に申し訳なさも強くもっていたのだ。
「うん。でもさ。皆の気持ちにはボス攻略の成功報告で応えようよ」
俯く皆にレイナは微笑みながら答えた。
だけど いつも笑顔なユウキでさえも今回ばかりは陽気ではいられない。
「……でも、ボクたち アスナやレイナ、リュウキの友達に助けられてばかりで……。それに リュウキも……ボク達を助ける為に、あの人たちを呼んでくれたんだよね……? 友達の皆を……。それで戦ってくれてる。皆で戦ってくれてる。ボスの攻略だってとってもお世話になってて……。そんなリュウキの事もおいて、ボク達……」
「リュウキ、さん……」
最初のボス攻略の時に リュウキは盗み見の魔法を見破った。……その時点で今回の事を予期していたんだと思える。でも 口に出さなかったのは 少しでもボスに集中して貰いたかったからなんだと判った。とても、優しい人だという事も改めて。
「リュウキくんなら、大丈夫だよ」
レイナはにこっと笑ってランに言った。
「この扉は もう向こう側からは開く事は出来ない。私達の戦いが終わらないと開ける事が出来ない。……だけど、例外がある事は知ってる?」
レイナはパチっと片目を閉じてウインクをした。
その例外については ランもユウキも、他の皆も知らなかった。このALOに来たばかりだからか、システムの細部まで詳しくは把握できてなかった様だ。
でも、単純な事なのだ。
「リュウキくんは、私達と。スリーピングナイツの皆とパーティ登録をしてるんだよ? 今は離れているけど だから、私達の所に入ってこられるんだよ! ボスを攻略してる間もね?」
「あっ……」
「そーだった。今はHPゲージが半透明になっちゃってて 今の状態とか判らない様になってるけど、リュウキはボク達のパーティーメンバーの1人になってるよね!」
ユウキも思い出した様に手を当てて納得をしていた。
「でも、そうなったらあのギルドの連中も入ってくるかもしれないんじゃ……」
ジュンが思った事を口にしていた。
確かに、それも有り得ない事ではない。
この例外には非常にリスクを伴う。元々は何らかのアクシデント等でボス部屋に入る事が出来なかった時の救済措置として組み込まれたのだが、そうする事で 先着順となっているボス攻略に乱入が出来てしまう、と言う形になってしまうのだ。人数が上限になってしまった時点で、入る事は出来ないが、それでも 他のメンバーが入ってしまって 本当の仲間達が締め出されてしまう……なんて事も今までに少しだがあった。
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