暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第244話 最高の笑顔とVサインを
[6/12]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
いう事を、理解できた。
「て、てめぇら! やっちまえ!! 相手はたった2人だ!!」
リュウキの言葉と不敵な笑み。
それは、先ほどのトンでも映像を見せられて、呆気に取られていた頭を冷めさせるのには十分過ぎるものだった。何とか部隊を持ち直し迎撃態勢を整え直そうとしたその時だ。
「だーれがたったの2人だってぇぇぇ!!」
猛り立つとはこの事なのだろうか。忘れ去られていた事への怒りなのか、或いはただの目立ちたがり屋なのか、……それは判らない。だけど、それでもアスナやレイナにとっては とても頼りになる、頼りがいのある威勢のいい雄叫びだった。
「オレもいるぜぇ! どーせ、そっちからじゃ見えねぇだろうがなぁ!」
あまり品が良い、とは言えない声。その主は古なじみであるカタナ使いのクラインのものだった。
そう、リュウキが言っていた策。
手配をしていたのは キリトだけじゃなかったのだ。
そして、喜ぶべき事が次から次へと沸き起こる。
突然、回廊に集ったギルドの頭上に 暗黒の空間が現れたのだ。それは、紫色の幕放電を繰り返し、軈ては妖精族の中でも一番巨漢だと言われている
土妖精族
(
ノーム
)
の身体2つ分はあろうかと思える大きな岩が現れた。
いや…… 岩ではない。あれは隕石だ。強大な隕石が回廊内に出現したのだ。
ボス部屋側からは見えない位置に立つのは クラインだけじゃなかった。
「ちょぉ! り、リタお嬢ちゃん! オレもいるんだぜ!?!?」
「アンタなら大丈夫。死にはしないでしょ」
共に馳せ参じたのは
風妖精族
(
シルフ
)
のリタ。
何処か緊張感の無い陽気なやり取りが聞こえたかと思えば、次の瞬間には頭上の隕石が降り注いできた。
「「「「ぎゃあああああっっ!!」」」」
「リタじょーーーちゃーーーっっっ!!」
あっと言う間に十人単位で吹き飛ばしてしまった。
因みに、悲鳴をあげていたクラインだったが、何とか回避する事が出来ていた様で、ダメージは無かった。……それでも あの魔法は恐怖を刻み込むから、暫くは震えてしまう事になるのは仕方ない。
「あはは……、いつ見ても怖いな。
アレ
(
・・
)
は」
「……まぁ 否定はしないな。突然現れたともなれば、確かに」
降り注ぐ隕石に見覚えがあるのはキリト。そして 勿論同じ使い手であるリュウキ。
全攻撃魔法の中でも最も習得が難しく、最も強力で、最も広範囲に効果を及ぼす《根源元素》の魔法。
それを使えるのは、リュウキを除けば あと1人しか知らない。そう――
風妖精族
(
シルフ
)
の
大魔導士
(
マギステル・マギ
)
リタだ。
そして、来てくれているのはリタだけではなかっ
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ