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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第244話 最高の笑顔とVサインを
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いう事を、理解できた。

「て、てめぇら! やっちまえ!! 相手はたった2人だ!!」

 リュウキの言葉と不敵な笑み。
 それは、先ほどのトンでも映像を見せられて、呆気に取られていた頭を冷めさせるのには十分過ぎるものだった。何とか部隊を持ち直し迎撃態勢を整え直そうとしたその時だ。


「だーれがたったの2人だってぇぇぇ!!」


 猛り立つとはこの事なのだろうか。忘れ去られていた事への怒りなのか、或いはただの目立ちたがり屋なのか、……それは判らない。だけど、それでもアスナやレイナにとっては とても頼りになる、頼りがいのある威勢のいい雄叫びだった。

「オレもいるぜぇ! どーせ、そっちからじゃ見えねぇだろうがなぁ!」

 あまり品が良い、とは言えない声。その主は古なじみであるカタナ使いのクラインのものだった。

 そう、リュウキが言っていた策。
 手配をしていたのは キリトだけじゃなかったのだ。


 そして、喜ぶべき事が次から次へと沸き起こる。


 突然、回廊に集ったギルドの頭上に 暗黒の空間が現れたのだ。それは、紫色の幕放電を繰り返し、軈ては妖精族の中でも一番巨漢だと言われている土妖精族(ノーム)の身体2つ分はあろうかと思える大きな岩が現れた。


 いや…… 岩ではない。あれは隕石だ。強大な隕石が回廊内に出現したのだ。
 ボス部屋側からは見えない位置に立つのは クラインだけじゃなかった。


「ちょぉ! り、リタお嬢ちゃん! オレもいるんだぜ!?!?」
「アンタなら大丈夫。死にはしないでしょ」


 共に馳せ参じたのは 風妖精族(シルフ)のリタ。

 何処か緊張感の無い陽気なやり取りが聞こえたかと思えば、次の瞬間には頭上の隕石が降り注いできた。



「「「「ぎゃあああああっっ!!」」」」
「リタじょーーーちゃーーーっっっ!!」



 あっと言う間に十人単位で吹き飛ばしてしまった。

 因みに、悲鳴をあげていたクラインだったが、何とか回避する事が出来ていた様で、ダメージは無かった。……それでも あの魔法は恐怖を刻み込むから、暫くは震えてしまう事になるのは仕方ない。

「あはは……、いつ見ても怖いな。アレ(・・)は」
「……まぁ 否定はしないな。突然現れたともなれば、確かに」

 降り注ぐ隕石に見覚えがあるのはキリト。そして 勿論同じ使い手であるリュウキ。
 全攻撃魔法の中でも最も習得が難しく、最も強力で、最も広範囲に効果を及ぼす《根源元素》の魔法。


 それを使えるのは、リュウキを除けば あと1人しか知らない。そう――風妖精族(シルフ)大魔導士(マギステル・マギ)リタだ。

 そして、来てくれているのはリタだけではなかっ
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