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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第244話 最高の笑顔とVサインを
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略する。

 そして効力を説明すると、文字通り魔法を防ぐ事が出来る。

 だが、勿論そう甘くは無いのが実情でり、キリトが言う様に使用するプレイヤーの腕で魔法を防ぐ為、拡散系の魔法であったり、高威力の魔法であれば、小手以外の部位に当たる可能性が大幅に上がってしまって、非常に怖い思いをしてしまう事が多々あるのだ。衝撃(ノックバック)はこの世界ALOでは 剣よりも魔法の方が大きいのは言わずもがなである。
 更に言えば、この世界では GGOの様な弾道予測戦(バレット・ライン)が魔法にあったりはしない為、全てあの不規則に動く実体の無い攻撃を自分の目で見て 更には軌道までを読みつくして防がなければ、無傷(ノーダメージ)はあり得ない。武器としての攻撃力はカテゴリーが伝説武器である為、優秀な部類だと言えるが如何せん拳武器。剣に比べたらやはりリーチ等もあってやはり頼りないだろう。その上、最高難易度であると言えるから完全な玄人好みの武器だと言える。
 因みに 似たような武具で、『魔法軽減〜%』と言う装備も存在するが、誰一人として、それを全面に出して、魔法の全てを防ごうとする者などいなかった。

 だが、並外れた観察眼を持つリュウキは、その魔法の軌道から、着弾点。更には魔法の爆発に至るまでの時までを視抜いてしまって、全てピンポイント。いつも最適のタイミングで、更に更に、体術スキルの威力をも利用して、最高の威力で弾き返してしまうのだ。

 つまり、総括すると2人が揃えば魔法さえ通じない。

 剣士に対して絶対的有利である魔法使いの遠距離攻撃が防がれてしまうのだから。……だから、防がれてしまい、その間に接近されればもう終わりだ。

「………んだそりゃ……」

 正直に言えば、自分達を忘れたかのように談笑をし始めた2人に対して、怒りも覚えたのだが、正直な所 それどころではないのが実情だった。リーダー格のサラマンダーのつぶやきに続き、『魔法を斬った……?』『偶然……じゃないだろうな、あいつらなら……』『これだから……』 などなどの其々のご感想が沸き起こる。

 壮絶な場面(シーン)を見せつけられた為、数秒間の空白を生み出す事が出来、それを利用して声をあげるのはリュウキだ。



『ここは任せろ! 行け、みんな!』



 それが誰に対しての言葉なのかは、直ぐに理解できた。
 勿論、スリーピングナイツの皆とアスナ・レイナの2人に対してだ。

 キリトもニヤリと笑ってピースサインをこちらに向けた。
 あの笑顔はよく判る。これからの戦いに対し心底ワクワクさせている表情だ。いつも難関なクエストやボス攻略をする前に僅かだが見せる素顔。それとまさしく同質だった。

 この多勢に無勢な状況で、2人は切り抜けるだけの自信があるのだと
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