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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第244話 最高の笑顔とVサインを
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情、全部同じような顔してたんだからな」



 それぞれが、それぞれを讃えるかの様に、言い合う2人。

「パパとお兄さんがとても仲良しさんなのはよく判ってますけど、あまりし過ぎると、ママやお姉さんたちがヤキモチをやいてしまいますよっ?」

 キリトの肩に乗っているユイのセリフに思わず吹いてしまいそうになる2人。
 そんな軽い談笑だけが、この絶句している回廊内で小さく木霊した。

「あはは…………」
「本当に、2人は…… ふふ」

 こんな大変な場所でも、いつもの2人を崩さず、何処か楽しんでいる雰囲気も出している。そんな2人を見て、アスナとレイナは思わず笑ってしまっていた。

 キリトが使用したのは、独自に編み出したシステム外スキル《魔法破壊(スペルブラスト)》だ。かつての世界……旧アインクラッドにおいて、キリトは数少ない《武器破壊(アームブラスト)》のシステム外スキルの達人レベルだった。その経験もあってか、剣と違って実体の無い魔法を斬り伏せる、と言うこれまた神業を体得するに至ったのだろう。実体が無い故に、その難易度は剣よりもはるかに高いのだから。

 そして キリト本人曰く『どんな高速魔法も対物ライフルの弾丸よりは遅い』との事。……その言葉を訊いて、呆けてしまったのは、その場に集っていた見知ったメンバー殆ど全員だった。

 因みにその中には勿論だが例外がいた。ただ呆ける変わりに、凄まじい殺気を放つ弓兵(スナイパー)シノンと、それを見て苦笑いするリュウキの2人である。

 周囲にもその圧力(プレッシャー)は伝わっていて、リズとリーファがそれとなく訊いてみると、事の真相はALOにコンバートし直す前に GGOでもう一ゲームしたらしく、そこでキリトが実際に体験したとの事。リュウキには防がれたらしく、キリトなら……と思ってたシノンにとって、それは腹立たしい記憶だったらしく、その話をALO内で得意げな顔して言っていたスカした男の顔面目掛けて、火矢を撃とうと構えた……と言うのは余談だ。

 そして、リュウキが魔法を防いだそれは、キリトが言っていたリュウキのもう1つの伝説級武器(レジェンダリーウェポン)にあった。

 嘗ての年末大イベントにて、キリトは黄金の剣(エクスキャリバー)を受け取り、そしてリュウキは小手型の武具《ティル・ヴィング》を受け取った。
 そして、魔法を迎え撃つ為に 放ったのは体術スキルである。

 元々の話は、ティルヴイングは北欧神話に登場する呪われた魔剣――だったが、ALOでは同じく魔剣ガラムの存在が先に実装されていたせいか、少々脚色されていて、呪われた魔剣から、《魔を防ぐ武具》と変更させた様だ。或いは剣と拳。読み方が同じだから〜の様な単純な理由かもしれない。正確な経緯は判らないので省
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