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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第244話 最高の笑顔とVサインを
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になった。
迫りくる魔法の雨の前に立つ2人。
キリトは剣を構え、リュウキは左拳を握りしめながら左腕を前に出した。
引き抜いた剣を右肩に担いで構え、その刃に深紅色のライトエフェクトを宿した。――ソードスキルの発動の証。
前に出した左腕。……その肘から拳までにかけて、淡い紅色のライトエフェクトを宿した。――体術スキルの発動の証。
その次の瞬間、この回廊に集まってきた70はいるであろう人数全員の驚愕が狭い回廊を満たした。
無数に迫る魔法を、まずは、キリトが放ったソードスキル七連撃《デッドリー・シンズ》が全弾を空中で斬り伏せた。そして、リュウキがソードスキルの発動後の遅延で動けないキリトの前に出て、全ての魔法を左腕、拳で受け止めた。……いや、弾き返したのだ。
弾かれた魔法は、対象を見失ったのか 暴走したのか判らないが、この回廊の至る所に飛び散って消失した。
「うっ……そぉ……」
「な、なな…………」
さしもの絶剣・剣聖の渾名を持つユウキやランも信じられない、と言うようにつぶやいていた。
「魔法を……斬った?」
「偶然じゃなくて……?」
「いや そっちも驚き、だけど………。今リュウキがしたのって…… ひょっとして魔法殴った?」
「いや殴るって 表現がへんだろ。どっちかと言うと弾いた、だろ。……でも、それを差し引いても魔法を素手で弾くなんて……そんなの聞いた事……」
タルケン、テッチ、ジュン。スリーピングナイツの頼れる男達。ユウキやラン、アスナやレイナ、シウネーにノリ。とても強い女性が集ったギルドの中の男メンバーとして、いつも以上に気合を入れていた3人だったが……、この時ばかりは、ユウキやランの2人と同じ……、以下同文だった。
「ほっほぅ。やーっと披露したな。リュウキの もう1つの
伝説武器
(
レジェンダリー・ウェポン
)
」
「相手は多勢だ。多勢に無勢。ここは、出し惜しみする場面じゃないだろ? それに人数が人数だ。持てる力は全部出す。……今回ばかりは流石に魔法攻撃の数が多いからな。剣より小回りが利くこっちの方が防ぎやすい」
「ああ。そうだな。ははっ、リュウキはいつもそうだったよ。本当に必要な時は、何も惜しまなかったな。……でも ま、オレは剣の方が絶対防ぎやすい、っとだけは言っとくわ。体術じゃ リーチが無いに等しいから 防ぐのが少しでも遅れたら、魔法の
衝撃
(
ノックバック
)
がメチャ走るし、正確に当てなきゃ そのままダメージ。魔法に直接ぶつかっていく様なもんだ。……よくよく考えたら、んなリスキーな武器を使いこなせるのは 武術の達人かお前くらいだ」
「その辺りは反復練習。……それにキリトだって、絶対人この事 言えないだろ。披露したあの時、皆キリトを見る目や表
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