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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第82話:郷愁味、母の手料理、懐かしむ?
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わよ! 結局私の料理はラングストンに劣るって事でしょ! 母として哀しいわよ……」

「そうだよラングストン。僕が望んでも例のピザみたいのしか貰えないなんて酷いじゃないか! 僕も哀しいよ」
……ビアンカ様へのフォローをした方が良いのではないですか?

「そうは言われましても、リュリュさんが私と結婚してくれて、ティミー殿下が義理のお兄さんになってくれれば、尊敬する義兄に料理を振る舞っても良いんですが……」
「……リュリュ、僕は兄としてラングストンと結婚するのが良いと思うな!」

「うっわ……あんだけ変態チックに妹が好きだった男が、簡単に食い物で心を変えた」
「はっはっはっ、何を言われます父上。食べ物になんかつられてませんヨ。ラングストンの人柄に心揺さぶられたんですヨ」

「嘘くさいんだよ馬鹿。ラングの料理云々って(くだり)が無くても、其奴の人柄に心揺さぶられる奴が居るかよ!」
「そうですよティミー殿下。私が言うのもアレですが、ラングストンの人柄はちょっと……」
この外遊中どんだけラングストンに苛つかされてたのか分からないが、ギルバート殿下も頑張って結婚妨害を試みている。

「それに私はリュリュの手料理こそ食べてみたいですね」
……知らぬと言う事は時として罪な事もある。
何も食事中に彼女の料理を思い出させなくても……

「ギル君……胃腸は丈夫? 多少根性があっても追いつかないレベルよ、私の料理は」
「はぁ? 何が追いつかないんだい……?」
リュリュも自覚してるのか(まぁ当然だろう)ギルバート殿下の身体を心配している。

「激不味って事だよ青年」
「げ、激不味って……父親がそんな事を言ってよろしいのですか?」
よろしいも何も、本人が認めてるんだから……

「いやぁ〜コレが凄く不味いのよギル君。ど〜して不味くなるのか解らないんだけど、食べれたモノじゃないのよ」
「えぇぇぇぇ……そ、それは何というか……」
絶句! その言葉が当て嵌まるギルバート殿下の表情。

「まだティミーが若かった変態的シスコン男の時は、大量に食って死相が出てたよな」
「そうですね……あの頃はリュリュに好かれたい一心でしたから、無理して食べ続けましたね。今はもう食べませんけどね……食べるに値する価値が無くなりましたから」

「お兄ちゃん酷い」
「ティミーは酷くない。お前の料理の方が酷い」
「あぅ……お父さんも酷い」
「僕は食べるよ、不味くても娘の料理は……」

「父さんは凄いですよ。何でも食べますもんね……好き嫌い無く」
「僕だって好き嫌いはあるよ。椎茸とか食感が嫌いだ……」
初耳ね……リュカさんに嫌いな食べ物があったなんて。

「……リュカ。今日の料理にも椎茸は入ってるけど……大丈夫?」
「大丈夫だよ。アレ
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