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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第81話:文句の一つも言ってやりたい……事態は何も変わらないけど。
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タローズに帰ったって事は、このお供連中にも挨拶する訳だし、もう一度グランバニアへ出掛ける理由も話す訳ですよ。
リュリュさんの事だから悪気もなく『異国の王子様が来てて、私に気があるみたいだから一緒に食事するの?』ってな感じのことを言うはずですよ。
そうなるとリュリュさん視点ではお友達モンスターで、本人等視点では姫の貞操を守るナイト気取りの強面共が、大切な大切な姫君のお相手候補を視察(と言う名の威嚇)するために、出張ってくる訳なのですよね。
これは間違いなくウルフ君の差し金に違いないと僕は踏んでるんだよね。
ホザックへ親善大使として外遊してたティミー殿下の補佐官として一緒に現地へ赴いていたのだから、晩餐に出席する為のドレス等は持ち合わせてあるはずなのに、ワザワザ家族への挨拶という口実を付け足して実家へ帰らせた宰相閣下の悪意をヒシヒシと感じてしまうのですよ。
先程城下で陛下の茶番を見たホザックの随行員連中が、ヒソヒソと陰口を叩いていたのをシッカリ聞いているウルフ君は、精神的な嫌がらせをしてやろうと画策したに違いないのです。
あぁ恐ろしい……あの一瞬で嫌がらせを思い付くなんて!
だが何が一番恐ろしいかというと……
この嫌がらせ劇に僕も巻き込まれてしまったことなのですぅ!!!
如何いうことかと言うとね……
『おいレクルト……ギルバート殿下等を環状列車に乗せて城下を見学させたいのだけど、俺もティミーさんも詳しくないから、お前が各名所を案内してやってくれ』と頼まれてしまったのですよ。
ええ勿論断りましたよ。
僕なんかより城下のことに詳しい人は沢山居るし、国賓を前に地元の蘊蓄を垂れるなんて烏滸がましいですから、断固として断りましたよ。
ですが特別手当を出してくれると言われたのですよ。
だけどウルフ君の事だから特別手当が姫様(彼が付き合ってるどちらか)の使用済みパンツとかって事も有り得るので、念押しで『現金だよね、それ?』と確認したら『当たり前だろ。国賓が帰国した後でボーナスとして5000
G
(
ゴールド
)
出すよ』と言ったのだ。
5000
G
(
ゴールド
)
ですよ!
断れますか? いいえ断れません!
何せ今の僕はお金が必要なのだから……
エウカリスちゃんが毎日のように可愛く同伴に誘ってくるんです。
勿論断ったりもしてますが、毎回は断れず週に2回ペースでキャバに行く嵌めになってるんです。辛いです……でもサビーネちゃんが可愛いんです。
そんな訳でウルフ君の口車に乗せられ、ホザックの王太子殿下等を列車に乗せて、車窓から見える範囲だけでも紹介してる訳なのです。
「おう若造。あのスタジアムは未だ完成してないのか?」
「外観は90%完成してるそうですが、内部はまだまだかかるそうです」
国賓の為のガイド役な
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