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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第81話:文句の一つも言ってやりたい……事態は何も変わらないけど。
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呼ばれる罪人との間に、何かしらの確執が存在するようだ。
しかし、これ程まで敵意を剥き出しにしてくるとは……
「あ、あの発明品は私の物だ! あの超絶兵器は私以外に作り出すことなど出来ん!!」
「超絶兵器!? ウ、ウルフ君……彼は何を言ってるんだい!?」
「ちっ、余計なことをベラベラと! ラリホー」
「うっ……」(バタッ)
「お騒がせして申し訳ありません。今はこんな奴のことより、元同胞との面会を優先しましょう」
何やらウルフ宰相に不都合な発言をした為か、ラリホーの魔法で囚人を眠らせてしまった。
ティミー殿下に対しても鋭い視線で何かを訴え、これ以上この話題を切り出すことが出来そうにない。
それにしても『超絶兵器』の言葉……
非常に気になる響きだ。
ウルフ宰相からは目当ての人物を紹介されて、その人物も何かを言ってきてるのだが、先程のことが頭から離れず、本来の目的に集中できない。
『超絶兵器』……一体何だというのだろうか?
ギルバートSIDE END
(グランバニア城下町:列車内)
レクルトSIDE
何だコノ居心地の悪さは……
何なんだコノ強烈な威圧感は……
何をミスった? 一体何が悪かった?
ウルフ君に言われパトリシアを厩舎に戻すと、自分の仕事場へと戻ったのだが、ピピン大臣が『今日は1日中、陛下等の仕事を手伝わされると思ってたから、何も用事がない。だから無理に仕事しなくても良いよ……もしかしたら再度ウルフ閣下からお呼びが掛かるかもしれないからね』と言われ、する事もなくカフェでコーヒーを飲んでいた。
するとそこに、お色直しをしてきたリュリュさんが現れたので、話しかけようと近付いたら、とっても驚くお供を連れておいででした。
お供というのはリュリュさんの友達モンスターである、アークデーモンとヘルバトラーだ。
何度かリュリュさんのお供でグランバニアへ来たことはある連中だし、リュリュさんに襲いかからなければ、こちらに危害を加えるような連中でないことも知ってるから、その点の心配はしてないのだけれども、見た目がアレなので兎も角コワイ!
どのくらいコワイかというと、美女に柔やかに話しかけて、そのまま笑顔が引き攣ってしまうくらいコワイ。もっと解りやすく言うと、あのリュリュさんから遠離りたくなるくらいコワイ。だって男がリュリュさんに近付くと、物凄く睨むんだもん……コワイよ。
国賓が来てる時に何でコワイ物を連れてきたのかを、やんわりとした言い方で飼い主さんに尋ねてみると、『ウルポンがね、『今晩はVIPの為の晩餐があるから、リュリュさんも一度帰って着替えてくると良い……家族に帰国の挨拶もしたいだろうしね』って言ってくれたから、お言葉に甘えてサンタローズに帰ったの』との事。
勿論サン
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