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ファイアーエムブレム聖戦の系譜 〜幾多の星達〜
261部分:炎の剣その二
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いに勝ったのだ。
 だがまだ戦いは終わってはいない。彼等は今目の前で行なわれている最後の光と闇の戦いを見守っていた。
「ユリウス皇子、目覚めましたね」
 サイアスは果敢に魔法を放つユリウスを見て言った。
「ええ。今まで己を縛っていた忌まわしい呪縛から解き放たれ本来の自分を取り戻しています。もう心配はいりませんね」
 クロードが言った。
「ユリア、成長したな。もうこれで一人で立つことが出来る。なあオイフェ」
「え、ええ」
 オイフェはレヴィンの言葉に顔を赤らめた。
 一同がとりわけ注目していたのはセリスであった。一太刀一太刀ごとにその剣は速さと威力を増していく様であった。次第に暗黒神を追い詰めていった。
 ティルフィングに白い炎が宿ったように見えた。その炎は刀身全体を包み暗黒神を撃ちはじめた。
「オイフェ、シグルドの母は確かバーハラ王家の者だったな」
 レヴィンはその白く燃え盛る剣を見てオイフェに問うた。
「ハッ、前王アズムール様の妹君エルダ様であらせられます」
「そうか、だからか」
「えっ!?」
 オイフェは思わず声をあげた。
「セリスはバルドだけではない。ヘイムの血も強く引いている。二柱の神の血を強く受け継ぐ者はそれだけ強力な力を持っているのだ」
 レヴィンは一同に対して言った。
「レーヴァティンの話は知っているな」
「はい。炎の神ローゲが自らの治めるムスペルムヘイムの居城の奥深くに保管している剣ですね。ラグナロクの時ワルキューレの一人ブリュンヒルテの手で放たれるという」
 サイアスが答えた。
「それが今セリスが手にしている剣だ」
「えっ!?」
 これには一同驚いた。

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