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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン67 覇王達の戦い(前)
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ることもできないのはわかっているが、それでもじっとしていられずそのそばに駆け寄る。

「清明、こ、これを……」

 苦しそうに息を吐きながら、オブライエンが自身の胸ポケットから何か球状のものを取り出して差し出す。何の金属でできているのか、これまで見たこともない光沢だ。

『オリハルコンか?随分珍しいものを』
「オリハルコン?」

 チャクチャルさんの呟いたその名前だけは、僕でも聞いたことがある。伝説の金属の1つで、とにかく凄い代物らしい。そんなものをなぜ、オブライエンが持っているのだろう。

「知っているのか?これはジムの瞳にはめ込まれていた、オリハルコンの眼……不思議な力が宿っているらしい。ジムの形見だったが、俺は見ての通りこのざまだ。だからこれは、お前に託す……!俺の、そしてジムの思いを奴に、十代に伝えてやってくれ……!」
「わかった、約束する。絶対に僕が、十代をあの鎧から引きずり出して元に戻す!」
「頼んだ、ぞ……これで俺のミッションは、完了だ……」

 その言葉を最後に、オブライエンの姿が完全に消滅する。残ったのは主を失ったデュエルディスクと、最後に手渡されたオリハルコンの眼のみ。そのデュエルディスクをガンマンよろしく腰に差し、オリハルコンの眼の方はそっとポケットに入れる。
 しばらく見てて、オブライエンにジム。2人が繋いでくれたこのミッション、残りの手順は僕が引き継いだ。

「待たせたね、覇王。さあ、第3ラウンドと洒落込もうか!」
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