第8話
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上げた後その場から逃亡しようとしたが
「―――逃がしません。」
「え………?そ、そんな…………ゴホッ!?ど、どうして……こんな……事に………」
ステラの狙撃によって心臓を撃たれ、そして口から血を吐いて絶命して地面に倒れた!
「!!!き、貴様――――!よくも我が妻を……!ええい、何をしている、ユーシス!私の息子なら、とっとと我が妻の仇を取れっ!」
「父上………俺は………」
公爵夫人の死を見て目を見開いた後怒りの表情で声を上げたアルバレア公爵はユーシスに命令し、命令されたユーシスは迷いを持った表情で自身の得物である騎士剣を構えてリィン達と対峙した。
「ユーシス……確かその名前はアルバレア公の次男の方の名前です。ただその方は長男のルーファス・アルバレアと違い、妾の子ですが……」
「妾の子供ですか……」
「兄様、どうしますか?」
ユーシスの情報を口にしたステラの話を聞いたセレーネは複雑そうな表情でユーシスを見つめ、エリゼはリィンに判断を促した。
「………投降するなら命は取らない。命が惜しければ剣をその場で捨ててくれ。今回の戦で俺達メンフィルが欲しいのはアルバレア公爵夫妻の首だ。メンフィルは無益な殺生をするつもりはない。」
少しの間目を伏せて考えていたリィンは目を見開き、静かな表情でユーシスに投降を促した。
「俺は………ッ!ハアアアアァァァ―――ッ!」
様々な事による迷いや混乱でまともに考える事ができず、自暴自棄になったユーシスはリィンに斬りかかった。
「そんな迷いのある剣では何も斬れない。セイッ!」
「あ――――」
しかしリィンはユーシスの剣を太刀で受け止め、更に一瞬で太刀を引いた後太刀を振るってユーシスの剣をユーシスの手から弾き飛ばし
「―――破甲拳!!」
「グアッ!?」
太刀を片手に持った後もう片方の拳に闘気を溜め込んでユーシスの腹に叩き込んでユーシスをふっ飛ばした!
「ガッ!?あに……うえ……皆……すまな……い…………」
ふっ飛ばされたユーシスは壁に叩き付けられ、そして気を失った。
「……あ………」
ユーシスが無力化された事によって自分を守る者が誰もいなくなった事を悟ったアルバレア公爵は呆然とし
「エリゼ。」
「はい、兄様。」
リィンはエリゼと共にアルバレア公爵に近づいた。
「止めろ……私は誇りある四大名門のアルバレア公爵家の当主だぞ!?その私を手にかける等許されると――――」
近づいて来る二人を見たアルバレア公爵は絶望の表情で後ずさりながら見当違いな事を言い続けたが
「「問答無用!覚悟!アルバレア公爵!」」
「ギャアアアアアァァァ――――――ッ!?…………
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