第8話
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「!あれは……!―――皆さん、すぐに詰所の中に退避してください!」
音の正体がわかったガイウスの答えを聞いたアリサが驚いたその時、何かに気づいたクレア大尉がアリサ達に警告し、警告を聞いたアリサ達は慌てて詰所の中へと入るとシグルーン率いる突入隊が詰所の前を走り去った!
「今のはまさかメンフィル軍の別働隊か!?」
「状況から考えて間違いなくそうでしょうね。それにしても騎馬隊で市内に突入するなんて、まるで大昔の戦じゃない……」
シグルーン達が去った後詰所から再び出て来て声を上げたトヴァルの言葉に頷いたセリーヌは呆れた表情で溜息を吐いた。
「今の状況を考えると先程の別働隊の行き先は間違いなくアルバレア公爵家の城館だろうな……」
「別働隊の目的は恐らくアルバレア公達にバリアハートから離脱する暇も与えず、確実にアルバレア公を殺害するか拘束する為かと。」
「それってかなり不味いじゃない!」
「城館にいるユーシスが危ないよ……!」
アルゼイド子爵とシャロンの推測を聞いたアリサとエリオットは表情を青褪めさせた。
「――――いえ、好都合よ!城館もさっきのメンフィル軍の別働隊による奇襲で混乱しているでしょうから、その隙にユーシスを城館から連れ出してバリアハートから離脱するわよ!」
サラはシグルーン達の登場が自分達にとっても好機である事を説明した後アリサ達に指示をし
「はいっ!」
サラの指示に頷いたアリサ達は城館へと急いだ。
「なっ!?騎馬隊だと!?まさか北クロイツェン街道とオーロックス峡谷で戦闘しているメンフィル軍は囮か!」
「クッ……絶対にここを通すな――――ッ!!」
アルバレア公爵家の城館前を守っていた見張りの兵士達はシグルーン達の登場に驚いた後、武器を構えたが
「旋月槍!!」
「「え――――ギャアアアアアア――――――ッ!?」」
ペガサスに騎乗したシグルーンによる上空からの奇襲攻撃を受けて絶命して地面に倒れた!
「これより館に突入し、各部隊に別れてアルバレア公爵夫妻を討ち取りなさい!ただし、非戦闘員には決して手を出してはいけませんっ!!」
「オォォォオオオオオオオオオオオオォォォオ―――――――――ッ!!」
シグルーンの号令にメンフィル兵達が雄叫びで返した後それぞれ馬から降りてアルバレア公爵家の城館に突入し、メンフィル兵達やリィン達の突入が終わるのを見守っていたシグルーンは上空から城館を監視し、アルバレア公爵の逃亡を防ぐ為にペガサスを空へと舞い上がらせて城館の上空を飛行しながら周囲の警戒を始めた。
〜アルバレア公爵城館・玄関ホール〜
「貴様ら!ここがどこだと思って――――ガハッ!?」
「
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