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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
第1章 薔薇の女帝編
S t o r y 1 1 ルギアル・シークティウス
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二人は今は別件でここにはいないんですが、この隊のまとめ役として活躍していて皆からとても頼りにされてしるし、信頼されているんです。もちろん俺も、その二人のことはとても頼りにしてるし信頼もしています。」
「素敵な部下さんがいて良かったですね!」

ルギアルの言葉にコテツが相づちを打つ。すると、ルギアルが今度はコテツに顔を近づけた。

「え?あ、わ、な、何……?」
「君は、コテツ・アンジュール……。」
「あ、はい。そうですが……えーっと、何か?」

確かめるようにルギアルはコテツの名前を復唱すると、口元に不敵な笑みを浮かべ、コテツにしか聞こえない小さな声で囁いた。





「―――――君は、変わった『器』を持っているんだね。」





「!!?」

ルギアルの囁きにコテツは飛び退いて、ルギアルから距離をとった。

「コ、コテツ?」
「どうした?」

傍にいたルーシィとイブキが不思議そうに首を傾げた。ルギアルはニコリと笑みを浮かべている。が、その笑みがコテツにとってこれまでにないくらい不気味に覚えた。

「あ…あなたは、いったい」
「隊長ーーー!お待たせしましたーーーーーっ!」

コテツの声を掻き消すかのように、屋敷からルギアルの部下の一人が飛び出して来た。

「遅い!もっと手際良くやれないのかい?」
「す、すんません!いつもケイト副隊長とミヅキ先輩が大体のことをやってくれるので……。」
「全く。いつまでも二人に頼ってたらダメだからな。次からはもっと迅速に行動すること。いいね?」
「ぜ、善処致しますっ!」

ルギアルと部下がそんな会話を交わしているうちに、評議員に引っ張られて手錠をはめた薔薇の女帝(ローゼンエンプレス)の魔導士達が屋敷から出て来た。

「俺に触ンじゃねーよっ!」
「そんなに引っ張らなくても自分で歩けるわよぉ!」
「このーっ、手錠ーっ、すごーいーっ、邪魔ーっ、なんだけどーっ?ねーっ、外しーっ、たらーっ、ダメーっ、かなーっ?」
「グラミー、少し黙っててくれない?」
「うぅ……ひっ……ひっく……ぅ…」
「モカ、ほら泣かないで。ね?」
「マリーナ様、申し訳ございません……!」
「謝らないでアイム。あなたのせいじゃないわよ。……こういう運命(さだめ)だったのよ、きっと。」

ミルバ、ジュナ、チェルシー、グラミー、モカ、エミリア、マリーナ、アイムという順で屋敷から出て来て、檻のついた馬車に乗せられていった。

「改めて、薔薇の女帝(ローゼンエンプレス)の捕縛にご協力いただきありがとうございます。また、お力をお貸ししていただければ助かります。」
「あぁ。その時は是非協力させてもらう。」
「ありがとうございます!それでは、俺達はこれで。撤退するぞっ
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