第19話(改1.8)<白い闇>
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いた。
窓から見下ろすと、あの夜間訓練をしていた部隊がいた。何か揉めてるらしい。
隻眼(せきがん)の艦娘が怒鳴っていた。
「何度も言ってるだろう! 敵が居たんだよ。たっくさん!」
応対しているのは当直らしいメガネをかけた艦娘だ。
「いえ決して咎めているわけではありません。ただ戦闘は必要最低限に留めて頂きたいと何度も申し上げているはずです」
隻眼は負けない。
「でもよぉ、逃げたって敵は追撃してくるんだぜ。こっちは大破している娘もいるんだ。逃げ切れっかよ? そのまま轟沈するくらいなら徹底的に叩くべきだろう?」
メガネは言葉に詰まったようだ。
「だからと言って、あなたまで大破を」
「俺は良いんだよ。ゼッタイ負けないから!」
大破している隻眼は強気だった。
どうも昨夜、食堂で叫んでいた<夜戦娘>たちだ。皆、ボロボロになっている。前髪を垂らした艦娘がフラフラで、もう一人の艦娘に抱えられていた。
状況的に夜戦部隊全員が中破以上のようだ。
(轟沈した艦娘は、いないのか?)
悪夢と、この事件で私は二度寝する気分が失せた。
沈みかけていた三日月は不気味な痘痕を晒しながら赤色で浮かんでいた。嫌な雰囲気だ。
私は直ぐに着替えると作戦司令室へと向かった。
以下魔除け
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