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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
第四十一話 彼女は堕ちる、そして少年は……
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……いや、待て。これは偶然か?過去が改変され俺への当たりが強くなった日に起きた俺への容疑……こんなのおかしい。偶然が二つ重なればそれは必然と同じだ……つまり、やはり誰かが意図的に過去を改変し、今回の事を起こした……)
そこまで考えて全はもう少しだけ深く考えてみた。それはつまり、敵の目的。
(相手は何を考えている?俺の信頼を落とすのが目的?いや、それにしては手が込み入りすぎてる。ここまでする位なら他にも方法が……?ちょっと、待て?信頼を落とす……孤独に、する?)
(そうだ、相手は俺を孤立させたいんだ。商店街などでは俺の評価は普通によかった。その過去を改変する事によって俺を町での爪弾き者にした。これで俺は町で孤立したも同然。さらに過去の事件さえも改変……実際の過去では神楽院はあまり破壊活動はしていない。それを改変する事によって管理局内でさえも孤立させた。それは俺の両親の過去の改変からでもわかる。町で孤立し、他の場所でも孤立……じゃあ、最後に犯人がするべき行為は……)
ガタッ!
と、全の考えは結論を出した。だが、それはまさに最悪の結論でありそれが事実ならば今、全はこんな所にいるべきではないのである。
「クロノ、今すぐ俺を家に帰してくれ」
「何?残念だがそれは出来ない。君が無罪だと結論づけれる証拠がない限りは」
「だったら、力づくでも出ていく」
全は言うが早いか、立ち上がって扉に手を掛ける。だが、扉は開かずそれを確認した全は力任せに扉を開け放つ。
「ぐっ……ぐぅぅぅぅ…………ああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ダンッ!!!!
叫び声と共にドアが開け放たれる。
「ば、バカな……純粋な膂力だけで開けたのか?」
「はぁ、はぁ……」
全は数度呼吸を整えると、走り出す。
「ま、待て!橘!」
クロノは急いで廊下に出ると、全に待てと言う。
それを聞いてなのかどうかはわからないが、全は唐突に止まると振り返り
「クロノ…………じゃあな」
それだけ言って、廊下を再び走り出した。
クロノSIDE
「じゃあな、だって?なんで……別れの挨拶なんだ?」
今、全は確かにじゃあなと言った。じゃあなは別れの言葉。しかしおかしい。
今この場で最適な言葉はまた後でとかの筈だ。
にも拘わらず、じゃあなと言った。それはつまり今日はもう会わないという事なのか?
僕はそこまで考えて、最悪の考えが頭をよぎり部屋に急いで戻り端末を操作しブリッジに通信を取る。
『何、クロノ君?』
「エイミィ、今海鳴市で何か事件ないし何か不穏な事は起こっていないか?」
『え?何でいきなり?というか、橘君は?』
「その橘がドアを破ってどこかへ行ったんだ。直前の彼の
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