暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
第四十一話 彼女は堕ちる、そして少年は……
[2/4]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
バンッ!と机を強く叩きながら怒鳴る。
「……………………クロノ」
「何だ!?」
「さっきの映像の中で……いや、中だけじゃない。後でもその前でもどっちでもいい。俺は
声
(
・
)
を
(
・
)
発
(
・
)
し
(
・
)
て
(
・
)
い
(
・
)
た
(
・
)
か
(
・
)
?」
「いきなり何を「重要な事だ」……いや、ヴィータからもそういった事は聞いてはいない。君は終始無言だったらしいからな」
「終始無言…………」
全は再び、少しだけ考えた後
「クロノ、おかしいと思わないか……?」
そんな事を言った。
「おかしい、どこがだ?」
「何もかもだ。まず一つ。俺がなぜ高町達が出動する世界の場所を正確に把握していた?俺はまず高町達が出動していた世界も知らなければ昨日出動する事も知らなかった。転移魔法っていうのは場所の正確な把握が必要だ。でなければ、見知らぬ世界に飛ばされるか、はたまた時空の狭間に飛ばされるかだ」
「確かにそうだが……君がアースラの職員から聞いたという証言だってある」
「それはありえない」
証言がある、という言葉を全は瞬時に否定する。
「なぜだ?」
「まず、俺は自分の眼で見て耳で聞いた事しか信用しない。それが他者から聞いた物ならばなおさらだ。俺はそれが確かな情報か確認する。だが、俺に作戦の概要を伝えるような奴が艦内にいると思うか?」
「そ、それは確かにいないが……」
「それに、映像の中の俺が終始無言だったというのも引っかかる。俺は確かに戦闘の最中に言葉を発することはあまりしない。だが、今まで一緒に戦ってきた相手に対して何も思わない程俺は非常じゃない。何かしら襲う理由ないし、何かしら態度に出ている筈だ」
「そこから導き出される答えは…………映像の中の俺は、幻影で俺に成りすました別の誰か、だという事だ」
「バカなっ!?幻覚魔法は確かにあるが、機械をだます程の精密な幻覚魔法を使えるのは管理局でも二人といない!そんな事、ある筈が」
「そしてこれが決定打…………俺は、自分の武器しか、使わない。俺の武器は……シンだけだ」
そう、最後のこれこそが全が自身ではないと思った最大の理由だ。全は自身の武器しか使わない。他人から譲渡された武器など信用が出来ないからだ。それが例え仲間の物だったとしてもである。前世の仲間達はそんな全のこだわりは知っていた為に武器の譲渡などは行わなかった。
だが、映像の中の全が使っていた剣は漆黒の片手剣。明らかにシンの短刀の長さではない。
それらから、全は映像の中の人物が自分ではないと確信したのだ。
「じゃ、じゃあ……昨日の君は、一体誰なんだ……?」
クロノが思考する中、全も別の事を考えていた。
(こいつは一体何を考えている……?
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ