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リリなのinボクらの太陽サーガ
サンライト
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に、未来に繋がるくさびを打ち込んだのだ。そしてそのくさびで入ったヒビから、明日への希望が漏れ出してきた。

―――ドーンッ!!

アーセナルギア全体を振動させる爆発音が聞こえ、直後、艦内に警報が発令される。それは別行動を取っていたフェンサリルの兵士達がシールド発生器を全て破壊したからであった。そしてダメージ吸収材扱いだったアリシアも奪還したことによって、アーセナルギアを覆うシールドは消失、サヘラントロプスのも同様に消え去った。

それは即ち、最大威力の魔法攻撃が通用するようになったことを意味する。

「この剣は希望の結晶……明日も昇る太陽の輝き……!」

「アギト! 私達もジャンゴさんの剣に魔力を集めるよ!」

「応さっ! ありったけ注いでやらぁ!」

サヘラントロプスと動力炉を正面に捉えたジャンゴの手には、眩い極光を放つブレードオブソル……そこになのはとアギトが手を添えて魔力の集束と制御をサポート、更にファイアダイヤモンド(マキナ)の回復も手伝い、剣に途轍もない力が集まっていた。台風の如き爆風を周りに巻き起こしながら、彼らは剣を頭上に振りかぶり、有らん限りの力で振り下ろす。それは共に戦ってきた仲間達の絆が集う、最強最大の一撃……!

「「「サンライト・ブレイカーァァァァアアアアアアアア!!!!!!!!!」」」

あまりに眩しい巨大な光線が津波のようにサヘラントロプスに襲い掛かる。相転移砲の光が消えた胸部コアから連鎖的に装甲に亀裂が入って、次第に耐えきれず崩壊していき、サヘラントロプスは盛大に爆発、炎と黒煙を上げた。メタルギアを超えて突き進んだ光線はそのまま動力炉に直撃し、そこからアーセナルギア全体に動力機関を通じてエネルギーの混濁、及び爆発が行き渡る。

「待て! 誘爆の影響で、動力炉が炉心融解(メルトダウン)を起こしている!? マズい、これでは―――!」

冷却装置も壊してしまうほど威力過剰だったせいで脱出する時間が無いとアインスが気づいた直後、動力炉からおびただしい光が発生……アーセナルギア全体を飲み込む大爆発を引き起こした。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

新暦67年9月24日、23時50分

ミッドチルダ北部、聖王教会最上階、執務室。

「そうですか……PMCがあのアルビオンを倒すとは驚きました。しかしこれは由々しき事態ですね……こんな事実が公に広まれば、聖王教会の力がPMCより劣るという印象を与え、信頼と権威は失墜、規模の縮小は避けられません。そして、それは同時に―――」

「闇の書の被害者達に今もなお燻る報復心、それに対する抑止力も低下する」

教皇の法衣を纏い、椅子に座って深刻な表情を浮かべるカエサリオン。疲労のせいか頬がこけてやつれている老人の呟
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