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リリなのinボクらの太陽サーガ
サンライト
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二つに折れたレヴァンティンを手に持ち、右肩から左脇腹にかけて大きく抉れた傷を負ったシグナムだった。

「ぐはっ! な、なんてパワーだ……防いだのに、防ぎ切れなかった……!」

「大丈夫か、シグナム!?」

重傷のシグナムに急ぎアインスが治療を行おうと駆けつけた次の瞬間、グシャッと音を立ててサヘラントロプスの足が彼女の視界を覆った。アインスのすぐ目の前に現れた鉄の塊は、シグナムの右腕を右肩にかけて完全に踏み潰していた。

「グァァァァァアアアアッッ!!!!!」

『おっと、踏んでしまったか。クックックッ……カメラアイが壊れていてな、気付かなかった。まぁ、いくら烈火の将といえど、利き腕が壊れてしまえば二度と剣は握れまい。貴様の騎士としての栄光と実力は、地に堕ちたのだ』

「な、なんてことを……騎士の生命線を絶つとは! スカルフェイス、お前には戦う者としての礼儀や誇りは無いのか!」

『そんなものが何の役に立つ? 戦場でも礼儀を守れば相手は従うとでも? 戦場にも尊いものがあると幻想を抱いているのなら、それは私以上の殺戮者だ。むしろ自覚していないだけ、私より質が悪い』

そう言い捨ててサヘラントロプスはシグナムから足をどけて戦闘を再開する。真っ二つに折れた所にサヘラントロプスの重量が掛かったせいで粉々に砕けたレヴァンティンと、ズタズタになったシグナムの右腕と右肩を目の当たりにし、悔し気に歯を噛み締めながらもアインスはすぐに治癒魔法を発動、徐々に止血していくが……シャマルやマキナほど医学の知識は無くとも、アインスは確信してしまった。シグナムの右腕は二度と剣を握れないと。

また、シグナムが撃墜したということは即ち、フェイトが一人で持ちこたえていることになる。事実、フェイトはミッド式ゼロシフトを駆使してサヘラントロプスのアックスを紙一重で全てかわしていた。しかしそれはカートリッジや魔力を一気に消耗しているわけで、彼女の表情は一瞬の気の緩みも許さない状況故に相当険しかった。だが……、

スカッ。

「カートリッジ切れ!? しまった!」

飛行魔法に注いでいた魔力が減ったことで機動力が低下したフェイトは、次の攻撃を避けられないと反射的に察し、咄嗟に敵のアックスをバルディッシュで防御する。しかしメタルギアのパワーはフェイトの身体では受け止めきれず、両腕の骨にヒビが入り……、

「ぐ……あぁあああ!!!」

ゴキッ!!

腕の骨が折れる音がしたと同時に、彼女の身体も吹き飛ばされて壁に全身を叩きつけられる。痛む体に鞭打って何とか動こうとした直後、すぐ眼前に鈍色に光るアックスの刃が迫り―――、

「おおっと、俺以外の奴にソイツをやらせるわけにはいかねぇな!」

横から雷のごとく飛び込んできたビーティーが白羽取りで防
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