サンライト
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だが、そもそもアインスがここまで焦っているのは、シュテルを消滅させた相転移砲が再びいつ発射されるかわからないからである。もし発射されれば、また誰かが分子に分解される……マキナの事や預言の件もあり、サバタの意思を継ぐものをこれ以上死なせないためにも、彼女は何としてもそれを阻止したいと思っているのだ。
「まず前提としてシールドがある以上、魔法攻撃はアリシア救出まで避けた方が良い。物理攻撃、および魔力を纏わせたデバイスでの直接攻撃が有効だろう」
「でもアリシアちゃんを助けようにも、さっきの変形でコアは装甲に覆われたから、他の部分より頑丈だよ。多分、生半可な攻撃じゃあ傷一つ付けられないと思う」
「かといって強引に砲撃魔法をぶち込む訳にもいかないしなぁ。トドメ刺すならともかく、シールドがある今は撃っても意味がねぇし」
「まぁ、アリシアは一応精霊だから不老不死だ。スカルフェイスの手から解放するためなら、私達の魔法で多少のダメージを負わせることも必要だと割り切らないといけないかもしれない」
「よっ……ん、良い感じだ」
「アインスのおかげで僕達も何とか戦える程度には回復したけど、一斉にかかった所でスカルフェイスもコアに集中攻撃を許すような迂闊な真似はしないはずだ」
「地道に削っていく猶予はないから一撃必殺に賭ける……私好みの戦術だけど、やっぱりシールドを先に破るか消しておく必要があるよね……」
「いっそのことアリシア救出はフェイト達に任せて、アタシ達はトドメを担当した方が良いかもしれない。要するに救出担当と撃破担当で役割分担するんだ」
「コホッ……うぁ〜すんげぇだるいが、またとない機会だしな。おらよっと」
「役割分担はいいとして、さっきからビーティーは何をしてるんだい?」
アインスが視線を向けると、狂的な笑みを浮かべながら先程はやてとシグナムが斬り落としたサヘラントロプスの両腕の残骸に自らの腕を突っ込み、エネルギーを通してグローブ代わりの武器にしているビーティーの姿があった。しかも結局は諸共殴った方が良いという結論になってきたことに、自家中毒症状を意思の力で耐えながら喜んでいたのだ。
「見りゃわかるだろ、武器の現地調達って奴だ。戦術の基本だろ? あとジャンゴとペシェも準備しとけ、とびっきりの奴をな」
「とびっきり……?」
「なんだかよくわからないけど、砲撃魔法の準備をしておけばいいの?」
「ああ、最ッ高の一撃を頼むぜ。にしてもまさかプレシアだけでなくオリジナルも殴れる機会が訪れるとは、華々しい最期を飾れそうだ」
「最期……?」
その単語にジャンゴが眉をひそめた次の瞬間、彼らの近くに凄まじい勢いで何かが落下してきた。それはサヘラントロプスのアックスを受けた結果、耐えきれず真っ
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