サンライト
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って遊撃隊の任務は完了した。帰還せよ」
「「了解」」
「りょ〜か〜い……むにゃむにゃ」
ディアーチェの指示を受けて、寝ていながらも隊長として返事をするレヴィ。とりあえず役割を果たした遊撃隊は帰還し、ディアーチェはラプラスでマザーベースに移動しながら、ニブルヘイムにいる者達の安否を気遣っていた。
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新暦67年9月25日、5時30分
第78無人世界ニブルヘイム、アーセナルギア跡地。
「あぁ〜……駆動系もシステム系も含めて、あちこち壊れちゃってます。もう修理でどうこうなるレベルじゃないですね」
全壊したRAYの肩部から降りてきたユーリは、軽く肩を落としてため息をついた。その様子にジャンゴとなのは、アギトはちょっと申し訳ない気持ちを抱いた。
あの時……アーセナルギアの相転移砲照射レンズの部分に突撃し、内部に入り込んだユーリのRAYは、動力炉が爆発する寸前にジャンゴ達の前に着地し、彼らを覆うシールドをユーリのエグザミアの魔力とRAYに残る全エネルギー総動員で展開した。その結果、アーセナルギア・サヘラントロプスが木端微塵になり、半径数キロメートルの巨大なクレーターが生じるほどの大爆発から何とかジャンゴ達を守り抜いたのだが、衝撃があまりに強すぎたせいで、ジャンゴ達はおろかコクピットにいたユーリさえもつい先ほどまで意識を失っていたのだ。
そして意識が回復した後、あまりにパワーを出し過ぎたことでRAYの耐久限界を突破してしまい、起動できないぐらい完全に壊れてしまったのを、今こうしてユーリが確認していた。ちなみに別行動を取っていたフェンサリルの兵士達は爆破工作を行った時点でゴリアテかエルザに脱出を果たしていたため、幸いにも爆発には巻き込まれていなかった。なお、現在ゴリアテとエルザは上空に待機しており、フェンサリルとアウターヘブン社への報告のほか、重傷を負ったフェイトやはやて達の回収、及び兵士達への応急処置を行っている。
「分解すればパーツ単位で使えるものは残ってるかもしれませんが……このRAYはもう動けません。後で回収してもらうとしましょう」
「ごめんね、ユーリ。僕達がちょっとやり過ぎたばっかりに……」
「何を言ってるんですか。皆さんのおかげでスカルフェイスを倒せたのに、謝る必要なんてありませんよ。それにメタルギアだろうと機体なんて消耗品、生き残れば大勝利なんです。……そうです、生き残っていてくれれば……本当に良かったのに……」
「ユーリ……その、シュテルのこと。私も悔しく思うよ……」
「シュテルは覚悟の上で戦いに赴きました。訃報を悲しむよりも、健闘を称えてあげるべきです。それに戦場に出る以上、確実に生き残れる保証なんてどこにも無いのですから」
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