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酒呑童子
第五章
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「何ともなかったの?」
「この通りね」
「ちょっと寝不足ですけれど」
 三時に寝て八時に起きた、五時間は二人にとってはそうした風になる睡眠時間なのだ。
「ですがそれでもですよ」
「全然酔ってないわよ」
「あれから四リットルのボトル二人で空けましたけれど」
「何ともなかったわよ」
「呆れたわ」
 二人からはっきりと焼酎の匂い、独特の酒臭さを感じながらだった。由貴は二人にこう言った。
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