暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic25-B航空空母アンドレアルフス攻略戦〜Alpine Family〜
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ところに突き刺さるのはレヴィーの魔力の込められた左拳。床に大きな亀裂を入れるほどの威力だ。リヴィーは陸戦限定での高速移動魔法「ボーデンドンナー!」を発動して、僕の元へ突進して来た。柄を両手で握った“ストラーダ”を横に構えてカウンターを狙う。

――ラケーテンホルン――

「はぁぁぁぁぁぁッ!」

――スピーアシュナイデン――

リヴィーは突進から繋げる飛び蹴りを、僕はサイドブースターの片方を点火することで速度と威力を底上げした斬撃を繰り出した。リヴィーの両足の裏が激突する。“ストラーダ”からズンッと両腕に伝わる衝撃に歯噛みする。それでも負けじと振り抜いた“ストラーダ”の勢いのままにリヴィーは跳んで・・・

――ヒンメルブリッツ――

今度は空戦用の高速移動魔法を発動して、瞬時に僕の真後ろへと移動して来た。僕は回避じゃなくて迎撃に打って出る。振り払ったばかりの“ストラーダ”のサイドブースターを再点火。ヴィータ副隊長のラケーテンハンマーと同じ遠心力を加えた一撃(僕の場合は斬撃だ)を背後に立つリヴィーに繰り出す。

「っく!」

「いったた・・・。あのね、だからね? わたしを相手に近接戦すること自体が間違ってるの。OK?」

以前みたく“ストラーダ”の柄を掴み取ることで、僕の攻撃を無力化してきたリヴィー。でも今日は一味違うよ。サイドブースターの推進力にものを言わせて「はあああああッ!」“ストラーダ”をリヴィーごと振り抜いた。振り回されるリヴィーは自分から柄を手放して宙を滑空、数m先で両足と右手を床に付くようにして着地した。

(やっぱり強い。でもここで折れるわけにはいかない!)

カートリッジを新しくロードしたところで、連続する爆発音と「きゃあ!」キャロの悲鳴が聞こえた。思わずレヴィーからキャロの方へと目をやった瞬間・・・

――ボーデンドンナー――

「優しいね」

耳元でそう言われた気がした。

「だから手加減したげる!」

――トイフェルフース――

背中に強烈な蹴りを入れられた僕は「うぐっ!」どうすることもなく蹴り飛ばされて、床に伏せてしまってるキャロやフリードの側に落ちた。僕は痛みに悶えつつ体を起こしながら「キャロ、フリード・・・!」って呼ぶ。

「大丈夫・・・。直撃は受けてないから・・・」

「きゅくるー!」

キャロもすぐに体を起こして、フリードも翼を羽ばたかせて飛んだ。先に僕が立ち上ってキャロに手を差し出すと、「ありがとう、エリオ君」キャロは僕の手を取ってくれて、少しふらつきながらも立った。

「お姉ちゃん。なんか攻撃しちゃいけない雰囲気・・・」

「もうこのまま大人しく帰ってもらおうっか・・・」

ルーとリヴィーも合流していて、僕とキャロが臨戦態勢に入るの
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