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世界をめぐる、銀白の翼
第二章 Lost Heros
銀白VS漆黒&薄緑&純白
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一切の一貫性がない。

その攻撃に二人は次々と慣れていくのだが、そうなった途端にまた次の動きに替わるのだ。その対処に精神的、肉体的な疲労はかなり溜まってきている。



そうして蒔風が蹴り技主体の動きをしたかと思うと、おもむろに地面を踏み抜き周囲を粉塵で覆い尽くした。

直後、その煙の中から七獣が人神体で飛び出していって三人ずつ理樹とクラウドに、残りの一人は蒔風とともに観鈴へと向かっていった。







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その戦いを遠くから見ていたものがいる。


真人、謙吾、往人だ。
彼らは理樹、観鈴とともに行動していたが、ここに蒔風との戦いとなっていったん引かされている。

最初こそ彼らは自分たちも戦うと言い張った。
真人や謙吾は戦力になるし、往人の能力は戦闘向きとは言えずともアシストくらいならできるはずだ。



だが、ここにきて彼らはそれが間違いであったことを知る。
翼人同士の戦いには、おいそれと入り込めるものではないと。


無論、純粋なパワーならば真人のほうが強いし、謙吾や往人が入ればより確実に蒔風の体にダメージを与えうるだろう。

しかし、何かが違うのだ。
翼人同士の戦いは何かが違う。


そう、まるで・・・・・何か得体のしれない感情の渦があの場を取り巻いている気がしてならないのだ。


だから、入れない。
入れば、どうなるかわからない。


願い、勇気、友情、愛情


それだけの思いが入り乱れたあの場に飛び込んで、無事でいられる気が全くしてこない。



それが、翼人の戦いだった。



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蒔風たちの戦い。
クラウドに向かったのは青龍、白虎、朱雀。理樹に向かったのは獅子、天馬、麒麟だ。

本来、このように蒔風が使役獣を出した場合はそれに応じてクラウドも召喚獣を出すつもりではいた。
しかし、こうしていきなり仕掛けられて、しかも三人も相手にしてはそれを行う暇もないのだ。

無論、理樹も同様だ。
彼は守る事には非常に特化しており、そのバリアによる刃は相当なものだ。
しかし、三人に攻められてはやはり守り一択になってしまうし、攻めるにしても彼のそんなに得意でない攻撃に、三人が直撃などするはずもない。


そうしているうちに、最も打たれ弱い観鈴に蒔風と玄武が向かった。
もちろん観鈴もただ見ている事などなく、衝撃波を発して止めにかかるが、蒔風は玄武を剣に変え、更に玄
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