第二章 Lost Heros
銀白VS電王&かつての欠片
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お前・・・・!!!!」
「圧水掌!!!!」
蒔風が掌を下に向け、叩きつけるかのように腕を真下に落として、それと連動して浮遊した水の塊がその場に落下してきた。
その流れに皆が呑み込まれる。
電王はとっさにロッドフォームへとチェンジし、彼のウミガメ型専用戦闘車両「デンライナーイスルギ」に飛び乗って賢久と美鈴を拾った。
しかし、当然この大規模な攻撃に間に合わなかった者もいた。
まず、水の中でその重量に耐えきれず菊理が消えた。
次に、栄光の手で圧水を消して何とか生き残っていたゆかが処理が間に合わず押しつぶされた。
そして駆は、その圧水に掻き混ぜられて上下左右を見失ったものの、どう動けば大丈夫かを半分直感交じりに感じ取り、水の引いた跡に四つん這いになって助かっていた。
「ゲホゲホッ・・・ゲ・・・は・・・・・ゴホッ!!!・・・はぁ・・・ハァ・・・・・」
だが、そのダメージはかなりのものだ。
正直、体を揺さぶられて今にも吐き出しそうだし、水中という圧迫された空間によって全身の体力は根こそぎ持って行かれている。
「さて・・・あと厄介なのはお前くらいだ、駆」
「げほっ・・・・ハッ・・・・・うぐっ!?」
「死ね」
蒔風が駆を背中から踏みつけ、四つん這いから俯せに変えてその首元に切っ先を当てて切り裂こうとする。
しかし、その瞬間に駆の口元がニヤリと笑った。
「百野、いまだ!!!」
「発射」
ドンッ!!!!
駆の叫び声と共に、蒔風へと魔術砲撃が襲いかかる。
その威力、まるでレールガンを三十発ほど込めたものと変わりないものだ。
その砲撃を必死にかわし、腹ばいになって不様に倒れる蒔風だが、更にイスルギからのレーザーが迫る。
それを刀身で弾く蒔風だが、その目はそっちの方を向いていない。
向いている先は、百野栞。
その周囲には無数の魔術書が浮いており、胸の部分は観音開きになっており、そこから魔導書が出てきているようだ。
その魔導書の数、五千。
その魔導書は一冊それだけでも術式の役割をはたし、そしてその魔導書の配置によってさらなる魔法陣を描いていた。
彼女がかつて所属していた、今は無き「禁書目録聖省」
そこでの彼女の呼び名は「書架のウルスラ」
書架
つまり彼女はその体に、魔術的な処置を受け、物理的に五千冊もの魔導書を保存、管理している。
「なるほど・・・・テメェもまた、ある意味一つのインデックス!!!」
「再装填、開始・・・・終了。弾丸を込めよ――――“裏切り者は代価に三十枚の銀貨を受け取
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