第二章 Lost Heros
回避、そして再戦
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ものです。私の魔法名は―――――」
ゴォッ!!!
神裂が剣を振るって鋼糸を伸ばし、それを以って敵を切り裂く「七閃」を繰り出してそれを唱えた。
「Salvere000!!!」
ゴゴッ、ゴゴゴガンッ!!!!
周囲のものを斬り込みながら、何本もの鋼糸が蒔風に襲いかかった。
それによって土煙が起き、蒔風の姿が消える。
「神裂!!」
そうして、その間に外に逃げた上条が、中の神裂を呼びだした。
その声に応えて彼女も外に出て、中の様子をうかがった。
が
ボゴォッ!!!
その位置から上階部分。二階の位置から、蒔風が飛び出してきて神裂を飛び越えていく。
飛び越えると言う事は神裂は対象でないという事。目標は、その先の人間だ。
「救われぬ者に救いの手を・・・・か」
「!?」
神裂の真上を通過したとき、蒔風がそうつぶやいた。
それに驚愕する神裂だが、蒔風はすでに標的の方へと向いている。
その手から、何かが親指にはじき出されて黒子の顎に命中する。
はじき出されたのは、黒いゴム弾。先日蒔風に打ち出されたモノを拝借したものだ。
その衝撃は彼女の脳を揺らして、その場に昏倒させた。
これでこの場からの逃走を防ぐ。
そして、蒔風の手から雷が迸って、それを両手に溜めて一気に打ち出された。
「雷・・・旺・・・砲!!!」
ごゴォ!!!という猛烈な音と光を発して、蒔風の持つ力のうち最高の破壊能力を持つモノが発せられた。
雷旺の力は扱いにくいとはいえほかのモノを圧倒するだけの力がある。それを最も効果の発揮する「砲」で放ったのだ。
間違いなくこの場の全員はお陀仏だ。
もし、彼がいなければ、だが。
パィイン!!!!!
そう甲高い音がして、雷旺砲が止められる。
上条だ。その右手に宿る「幻想殺し」を以って、その砲撃を止めていた。
しかし、止めている事だけだ。いずれは消えるのだろうが、そのあまり質量に雷旺砲はまだ残っている。
上条がそちらから手を離せない隙に、蒔風はキョンを狙い、それを長門に防がれる。
しかし、その長門の攻撃を地面をまるでブレイクダンスやカポエラのように回転して避け、一人の少女へと剣を伸ばした。
「インデックス!!!」
「え・・・あ・・・・・」
ドスッ!!!!
そして、蒔風の刃が彼女に届いた。
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