第二章 Lost Heros
銀白VS仮面
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激昂する。
ベルトからカードを抜き、それをドラグバイザーツバイに装填、発動させた。
《final vent》
「オオオオオオオオオオオオオ!!!」
呼び出されたドラグランザーの変形したバイクに乗り、炎をまき散らしながら蒔風に突撃していく龍騎。
それと一緒に、Wとキバも走り、その上を飛び越えるようにキックを放ってきた。
「ウェイクアップ、フィーバー!!!」
《ファング!!マキシマムドライブ!!!》
「『ファングストライザー!!!』」
「ハァァアアあああ!!!」
しかし
「混暗を基に混ざりし二属。雷旺、絶光」
蒔風がその拳に混暗を纏わせ、そこに雷旺と絶光を乗せる事で混ぜ合わせ、一つの力として握りしめる。
「拳閃、雷光拳」
ヒュォ―――――――――バァ!!!!!
腰を落とし、深く構えた蒔風が、その拳を構えて中段突きの高さで突いた。
しかし、恐ろしいのはそのスピードだ。
蒔風にとっては一歩踏み込んで拳を出しただけだが、その「一歩」は突っ込んでくる三人を一気に通り過ぎ、同時に何十発もの乱打を浴びせていたのだから。
「音を超え、雷、光を携えた拳は、当たらずともその余波だけで何発もの衝撃を与える」
「が・・・ぐ・・・・」
「お・・・・」
「あ・・・あぁ・・・・」
「吹き飛べ」
ゴシャ!!
ゴンッッ!!
ガッ、ベキョッ!!!
三人が吹き飛び、ある者は岩に、ある者は垂直に地面に叩きつけられ、ある者はきりもみ回転して地面に落下、大地を抉って動きを止めた。
そうして、Wとキバが光と消えた。
彼らは宙でキックを放っていた。そこをあんな反則じみた途方もない威力で吹き飛ばされたのだから、踏ん張るもなにもなく直撃してしまったのだ。
龍騎だけはまだ無事だった。
しかし、サバイブは解け、ドラグレッダーも力なく地面に倒れ込んでいる。
その龍騎に、蒔風が慈悲もなく剣を振り下ろす。
ドンッ!!という音がして、G3-X――氷室誠が光となって消えた。
G3-Xはライダーとはいえ、決して強力なものではない。
ただの機械仕掛けの強化スーツなのだ。
しかし、彼はそれでも目の前で倒れている龍騎を助けようと、その身を犠牲に防いだ。
こうして彼は、やはり警察官は攻める者ではなく、守るもの者なのだと消え際に思った。
その光景を目の当たりにした龍騎は、蒔風の腹に拳をめり込ませて吹き飛ばし、カードを抜いてドラグバイザーに装填した。
さらに、蒔
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