第二章 Lost Heros
銀白VS仮面
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心許ない。
それはそうだろう。彼の本領はエンペラーフォームになることで使用可能になる「ザンバットソード」や、アームズモンスターによるフィーバー技だ。
ザンバットソードはそれ自体の力が強すぎてアームズモンスターたちの補助なしには使えないし、フィーバー技は彼ら自身がいないのでどうしようもない。
もちろん、彼単体でも攻撃はできる。できるのだが、ファイナルウェイクアップには時間がかかりすぎるのだ。それを待つほど、蒔風は優しい人間ではない。
だがまあ、いくら隙とはいっても彼らが強化変身を終えるまでに所要する時間は二秒と掛からない。
キバが蒔風の相手をし始めてすぐ、彼ら二人が攻撃に加わった。
ナイトサバイブとシャイニングアギトの剣、そして、キバの拳。
だが、それだけを相手取っても、蒔風は一切の余裕を崩さない。
(なんだ・・・この手ごたえのなさは!?)
(まるで攻撃が効かない・・・・届かない!?)
「(これは・・・まさか!!!)みなさん!!いったん攻撃を・・・・・」
「行くぞ!!皆下がれ!!」
「うぉりゃアアアアアアア!!」
アギトが何かに気づき、皆をいったん下げようとするがそこにG3-Xと強化変身した龍騎サバイブによる遠距離からの爆撃が放たれた。
その攻撃に、三人がその場を一瞬で下がりド真ん中にいた蒔風に直撃した。
「っしゃぁ!!!」
「これで・・・・!?」
ガッツポーズをとる龍騎の隣で、G3-Xが終わったのかと爆煙を見ると、マスク内のモニターが何かを察知した。
それを解析し始めると、なぜか目の前の光景が歪み、足元が揺れた。
「これは・・・・!?」
「みなさん!!これは幻覚です!!!オオオオオオオオオオオオ!!!!」
頭を押さえ、立ち眩みのようにG3-Xがグラつくと、アギトが皆に叫んでシャイニングカリバーを輝かせて何もない空間に振るった。
しかし、そのカリバーは空を切ることなく、ガキィ!!という音とともに火花を散らして受け止められた。
「!?」
「さすがは超能力のアギト。思ったより早く気付いたな」
「やはりそうですか・・・これは固有結界から派生した幻覚!!!」
「ご明察」
そう言って、周囲が歪んで風景が正常のものへと変わる。
そして見えてきたのは、すでに発された後なのか消えていく光と、蒔風の手にあるカードだった。
「あれは・・・・!!」
「蓮・・・・!!!!」
蒔風の手にあったのは、ナイトのカード。
おそらく、龍騎とG3-Xによる砲撃銃撃の際に盾にされやられたのだろう。
それを見て、龍騎が
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