第二章 Lost Heros
銀白VS仮面
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くらアクセルと言えども無数に迫ってくる剣の多さに防ぎきれず、だんだんとその足が下がってきてしまっている。
「照井竜・・・・」
「なんだ!!!」
「僕の相棒の身体を任せてもいいかい?」
「・・・・承知した!!」
「おいフィリップ!?」
と、その瞬間に翔太郎の腰にまだつけられていたベルトからジョーカーメモリが消え、フィリップのベルトに移動する。
そして、彼の手にはボロボロの恐竜型ガイアメモリ「ファング」があった。ファングは彼の呼び掛けに応じてやってくるもので、常に携帯しているものではない。この剣の雨の中を潜り抜けてきて、ここまで機能と外観を残しているだけでも奇跡的だ。
「翔太郎、大丈夫だ。僕らの絆は・・・そう簡単には消えないだろう?」
「フィリップ・・・・わかったよ。つきあうぜ、相棒」
《ファング!》
「「変身」」
《ファング ジョーカー!!》
そうして、フィリップの体に装甲が纏われ、仮面ライダーWファングジョーカーへと姿を変える。
その際、翔太郎の身体は意識をなくし、フィリップの肩に手を当てながら崩れて倒れた。
「いまだ!!」
その変身の衝撃とオーラで降り注ぐ剣が吹き飛び、その隙にアクセルがバイクフォームになって翔太郎の身体を背中に乗せてその場を去って行った。
それを逃がすまいと蒔風は翔太郎の身体に向かって剣を飛ばすが、Wがショルダーファングを発動、肩に出現したショルダーセイバーをブーメランのように飛ばしてそれを迎撃して行った。
『オレの身体に手は出させないぜ?』
「さあ、いくよ、翔太郎」
『ああ、フィリップ』
そうして二人が蒔風に指をさし、いつものように、あの台詞を叩きつけた。
「『さあ、お前の罪を数えろ!!』」
それを聞き、見、蒔風が一瞬止まり、そしてハァ、とため息をついてから弓を構えて矢の代わりになる剣を出現させた。
その剣は螺旋状に捻れており、まるで蒔風自身の捻れを表しているかのように禍々しかった。
「偽・螺旋剣」
ドッ!!!
そうして放たれた矢は、一直線にWに向かって突っ込んでいった。
炎の軌道を一本残し、大気を焦がしながら迫るその剣を、Wは真っ向から受けようとはしなかった。
まず、回避だ。
Wがその攻撃をその直線上から避ける事で回避しようとする。
そこから一気に走りだし、蒔風へと最短距離で接近すればいい。
しかし。蒔風がそこれニヤリと笑う。
それで避けたつもりなのか、と―――
「壊れた幻想」
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